2022年2月26日土曜日

生きておりますよ!

 今月7日の投稿を最後に更新がないと言って、あちこちからご心配の声を頂きました。なに、ちょっと人間社会に疲れていただけで体は元気、オミクロンなんのそのです。ご心配おかけしてすみませんでした。

私は大丈夫なのだけど、うちの高齢猫が大変なことになっている。右側後ろ足がひどく痛いらしい。この猫は人間なら百歳超えという恐ろしい年齢で、多少よぼよぼしているものの健康そのものだった。けれど、どうやら年相応の脳年齢で夜鳴きがひどく、私はその御蔭で昼夜逆転の生活になりかけて体調を崩した。昼間、猫はぐっすり眠る。体力をすっかり回復したところで何やらわめき始め、夜中に絶叫する。老老介護の恐ろしさを身をもって体験した。私は2時間おきくらいに起こされて熟睡できない。昼間猫が眠り続けている間、私は仕事や家事で起きていなければならない。ひどく眠くてたまらない。

そんなことで体調が悪くなり、ついにめったに行かない病院に行く羽目となった。先生は一番弱い入眠剤を処方してくれた。それを夜眠る前に数日飲んだらすっかり回復した。なにしろ滅多なことでは薬を飲まないので、飲んだら恐ろしくよく効くのだ。原始人は安上がり。

ところがその猫の夜中の絶叫が昼間にも及ぶようになった。うちのベランダに野良が二匹、毎日訪れる。彼らのことが気に食わなくて叫んでいるというのもあるけれど、それ以外にクローゼットにこもっているのに絶叫することもあった。不思議に思って観察していてやっと気がついたのは、体のどこかが痛いらしいということ。クローゼットの猫ベッドに入って寝るときもしばらくギャン鳴きが続く。やれやれ、ついに痴呆が始まったかと思っていたけれど、あまりにもひどい鳴き声でよくよく見ていたらどうやら後ろ足に原因があることに気がついた。

起き上がって猫トイレに行くときも絶叫、帰ってきて横になるときも絶叫。ああ、可哀相に怪我をしていたのだ。怪我の様子は外からではよくわからないけれど、右後ろ足が腫れ上がっていたのだ。病院へ連れて行こうにも、ちょっとでも触ると大騒ぎで引っかかれる噛みつかれる。私の手には負えないからしばらく様子を見ることにした。猫はどんなに死にかけるようなときにでもちゃんとトイレに行く。うちの今までに飼ったすべての猫が最後までトイレに行くのを見て感心した。ひどい怪我でもない限りよろめき這いつくばっても。今回も絶叫するほど痛いのにそうするのだ。

やっと怪我に気がついて数日は観察をした。怪我の状態で病院に連れて行くことは私にはできない。力がないからまずケージに入れられないだろう。入れたとしてもそれを持って猫に痛みを与えずに階段が降りられない。まずは体力を落とさせないように、ベッドに横になったままの猫に餌を与えることにした。すると日頃食が細い猫がむしゃむしゃとよく食べるではないか。横たわったまま私に餌を口に運んでもらうのが嬉しいらしい。よくもまあ、お姫様気分でいられるものだ。

ときにはチャオちゅーる、時には缶詰と手を変えしなを変え、高いキャットフードがふんだんに彼女の胃袋に消えていく。私の食費よりもずっと高価、ちょびっとパウチに入っているフードが百円近いとは。飼い主の猫愛に付け込む業者さん。それでも私の目をひたと見つめてもぐもぐする姿はたまらなく可愛い。まったく猫ってやつは!

もう彼女は私よりも年上で先が短いと思っていても、なんだか毛艶もよく今回のように足を痛めていなければまるで壮年期に見える。それに引き換え飼い主の私は疲労困憊、髪の毛パサパサ。数日で少しずつ回復の兆しが見えたけれど、怪我は相変わらず痛いらしい。まだケージに入れるどころか触るだけで吠えられる。

やっといい考えが浮かんだのは今朝のこと。そうだ、痛み止めの薬を飲ませば病院へ連れていけるかも。かかりつけの獣医師に電話をした。まず往診をしてもらえるかどうか。往診はOk、でも触らせてもらえるかな?先生も安請け合いはしない。それでは薬を出すから飲ませられたら飲ませ、ある程度痛みや腫れが引いたら連れてきてくださいと。一週間分の薬を処方してもらいやっと最初の一服を盛ることができた。なんで早く気がつかなかったのか。

飲んで2時間ほど後に痛みが少し和いだとみえベッドに横になりながら空腹を訴えるので、下女はおかかをふんだんにまぶしたキャットフードを差し上げた。最近は猫用の塩分の少ないおかかを売っているの知っていますか?

薬が効くようなので数日後には病院へ連れていける。ほっと一息ついた。とまあ、こんなつまらないことでも読んでくださってありがとうございます。

どうやらこのブログが私の安否確認の道具になっているようなので、セコムの在宅安否確認装置のように使えるかもしれない。

というわけでご心配くださった皆様には深く御礼申し上げます。気にかけてくださってありがとうこざいます。









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