2023年3月5日日曜日

ジャズ

グレン・ミラーのサウンドというのはいつも思っていたけれど、不思議なコードを使う。どうも我々主にクラシックを弾いている連中にはおっとっと!訊いているのと弾くのは大違い。あのサウンドを考えたグレン・ミラーはえらい!といつも思う。ほんとにこの音でいいの?と思って音をだす。弾くと素敵な音になるのが楽しい。ジャズを広辞苑で調べると「アメリカに発生した民衆音楽。20世紀初め南部のニューオリンズで黒人の民族音楽をもとにしたブルース、ラグタイムなどが白人の音楽と融合してできたもの」とある。

今回ジャズのコーラス・グループの伴奏をした。女性と男性二人ずつのジャズのコーラスさんは長年一緒に歌っているというので息がぴったりで私達もたいそう楽しませてもらった。曲はグレン・ミラーやプレスリーなど。ジャズとクラシックと言っても音楽に変わりなく、音楽は常に楽しいものだけれど、こんなに楽しそうにお客様に聞いてもらえるのは羨ましい。クラシックもひとつ途中で手拍子などしてもらってもいいのではと時々思うけれど、やはり権威的なクラシック音楽にはシーンと静まり返った空間が好きな人が集まる。私も演奏途中でプログラムをガサガサと音を立てめくる人を見るとむっとする。

今回そのジャズコーラスグループの伴奏の仕事を頂いた。私は仕事はジャンルを問わない何でも屋だったからクラシックだけでなくジャズも演歌も大いに弾かせてもらっていたけれど久しぶりでジャズに対面すると、最近少し反射神経が鈍っているので時々乗り遅れて苦笑する。なにも私みたいな後期高齢者にわざわざ依頼しなくても、もっとバリバリの若手が大勢いるだろうにと思うけれど、ヴィオラ奏者のFさんが引っ張り出してくれたので喜んで参加した。彼女のファッションを見るのも一つの楽しみなので。

案の定、彼女は背中も胸も大きく空いた素敵なドレス、たかーいほそーいヒールを履いているので、ちびの私は彼女の肩くらいしか届かない。ウルフカットとでも言うのか、毛先のカットが特徴的なショートカット。ファッションモデルも真っ青な雰囲気。私といえば、メキシコのポンチョを長くしたような袋状のものを身にまとい体型を隠す。足元はすでにハイヒールが履けない状態なのでペッタンコに近い、それでも一応シャンパンゴールドのサンダル。ますます身長の差、ファッションセンスの差が目立つけれど、このアンバランスが面白いかもなんて呑気に考えている。

高輪のホテルの一室が、歌う人も聴衆も明らかにお金持ちそうな人たちで埋まっていた。乗りに乗った人たちが大いに楽しんでいるので時間はどんどん延びていく。おいてきた猫のお腹が心配。家に帰ると空腹で喚く元気もないのかぐったりとしている猫。慌てて餌を与えてさてと考える。私は先日、空腹のすすめを説かれてダイエットをする決意をしたのだった。ここで夕飯を抜けばもしかしたら今日からダイエットが始められるかもしれない。膝が痛くなって階段が降りにくくなってからリハビリに励んでいたけれど、最近ひどく疲れて膝の痛みもますますひどくなっていた。

ある日考えた。私は何でもやりすぎる、たぶん早く直そうとしてリハビリをやりすぎたのでは?その後2日ばかり筋トレをやめてぐうたらしたら、なーあんだ、痛みがひいて体が楽になった。やはりやり過ぎ、焦りすぎだったようだ。

仕事から帰ったその夜はヨーグルトだけ食べて寝た。寝付きが悪くなるかと心配したけれど、沢山仕事をしたせいか、たちまちぐっすり眠ってしまった。途中で目が覚めたけれどまたすぐに眠れた。翌朝はほんの少々のオートミールとドライフルーツに豆乳をかけてつまみ食い程度に。昼はスーパーで買った小さなお弁当半分に味噌汁だけ、なんだか調子がいい。断食となると大変だけれど、この程度で体調が良くなるなら続けられるさ。

と、思ったけれど、これも毎度のことながらそのうちやりすぎになるのだろうなと。そしてある日突然リバウンドが起きて元の木阿弥。自分の意志の弱さに呆れることになりそうな。何事も程々ができない性格をもとから断たないといけないようだ。

面白いのは、最近私はアマゾンのプライムヴィデオでグレンミラーの映画を見ていた。古い作品でなんとなく時代遅れの感があるけれど時々観たくなる。その直後にコーラスの仕事を頂いたので偶々ではあるけれど面白いなと感じた。そういうのって時々ありませんか?






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