2024年9月1日日曜日

合宿中止

 今日は音楽教室の弦楽アンサンブルの合宿のはずだった。居座り巨大台風のせいで中止になってしまった。

本来は私の群馬県の山の家に皆が来てくれて楽しくやっていたのに、コロナ感染拡大以来中止や変更が続いて寂しい。けれど今回の台風では、もう呑気に過ごすことはこれから先もできないのだと覚悟させられた。地球温暖化のせいだけではないかもしれないし、地球が活動期に入って人間の都合などお構いなく自己変革を遂げようとしているのかもしれない。

「長いものにはまかれろ」なんて言葉はうまいこと言ったものだと感心する。もうギブアップ。災害を防ぐために人間が作った建造物などはそれだけで自然破壊になっている。巨大な高層ビルの立ち並ぶ埋立地は海風を遮って高温の原因になる。木を切り倒して建造物を作るのが好きな人達は、自分とその家族の命を劣化させていることに気が付かない。

最近私のオアシスである北軽井沢も、訪れるたびに新しい家が作られている。おやまあ、ここも家が建つの?と自分の家は許されても他人には建てられたくない。わがままなものです。

今回の北軽飯沢合宿はnekotama投稿のとおり、介護年齢に入った人たちが家を空けられなくなったことやなにかで都内に場所を変更。せっかく夜中でも大騒ぎできる環境を手に入れられた私は無念。誰もいない(と思われる)森の中で夜中にヴァイオリンを弾くのは楽しい。遅くまで楽しくお酒を飲んで、真っ暗な森をホテルに帰っていく生徒たちの笑い声が思い出される。

もしかしたらリスやムササビが聞いてくれるかもしれない。熊さん一家にはダンスを踊って欲しい。風の強い日、どんぐりの落ちる音で私の中で童話がかけそうな気がする。この家の以前の持ち主は童話作家と人形作家の御夫婦の家だったのだから。皆の共同で使える家にと思っていたけれど、大人たちは他所様の家にはズカズカと訪れるものではないという常識で縛られて一向に来てくれない。私なら我が物顔で借りて住み着くのに。猫の匂いがするから嫌なのかもしれないけれど(笑)

以前の持ち主、人形作家のノンちゃんは、そんな私が嬉しかったらしい。環境を気に入って私がしばしば訪れるので、それを心待ちにしていた。帰るというとがっかりして「もう帰っちゃうの。今度はいつ来るの」と寂しそうに言われた。御夫婦のことはもう思い出でしかないのが悲しい。

一人で怖くない?とよく聞かれる。人間さえいなければ怖くはない。住み始めた頃、夜中にシャッターに当たる大きな音を聞いたときには眠れなくなった。けれどそれがムササビかリスなどの小動物の衝突音だと聞かされて、その後は怖くない。むしろ車の音などが聞こえると怯えてしまう。

台風が過ぎた頃北軽井沢に行く予定。猫のコチャはまだ生きている。私はもう諦めようと思い介護をやめるつもりなのにそれができない。彼女の生きる力はすごい。今日はもうだめかもとサークルを覗くとグラグラしながら立ち上がっていたり、ご飯食べたい?と訊くと口をモグモグさせて食べたいという。飲み込む力もなくなってきているのに。ペーストと水でやっと命を繋いでいる。北軽井沢のおいしい空気を吸えば元気が戻るかも。

お知らせ

古典音楽協会の定期演奏会が9月27日19時から東京文化会館小ホールで開催されます。

コレッリ:合奏協奏曲

チマローザ:オーボエ協奏曲

ヴィヴァルディ;2つのヴァイオリンの協奏曲

テレマン:2つのヴィオラの協奏曲

バッハ;ブランデンブルク協奏曲第5番

今回のヴィヴァルディのソリストはベテランの石橋敦子さんと新人の大谷桜子さん、テレマンのヴィオラ協奏曲は予定されていたソロの中竹さんが体調不良のため急遽三戸誠さんが代役を務めてくれることになった。もう一人のソリスト梯孝則さんと三戸さんは古くからの楽友ですから息のあった演奏になると思います。

ブランデンブルク協奏曲のフルートは大澤明子さん、今までは客演奏者でしたが今回から正式にメンバーとなっての演奏。一同嬉しく期待しております。

新体制の古典も今後ともどうぞよろしくおねがいします。










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