2026年9月5日土曜日

主食は果物

インフルエンザは完治したけれど、食慾はまだ戻らない。 ひたすら水分と糖分が欲しい。心の声に従って朝ごはんは大きな桃1個とイチジク2個。コーンスープ。昨夜、会場練習のあった三鷹の風のホールからの帰宅途中で買い物でもしようかと思ったけれど、食慾がないのでさっさと帰って久しぶりに髪を洗って寝てしまった。あらったのは4日ぶり、やっとさっぱりしたのでぐっすりと、しかもあまりにも疲れていたのでほとんど途中で目を覚まさなかった。

ごはん、パンの類の主食もいらない。しかし途中でふと頭をよぎったのは、焼いたサケの切り身、珍しい。数日肉も全く興味なく卵もいらない。普段は必ずタンパク質から献立を考えるのに、今週はまったく興味がわかない。こういう時は自身の内なる欲求に従うのが一番いいのではと考える。でもサケが出てきたので今日の昼あたりから普通にご飯、みそ汁焼きサケにしてみようかと思う。お寿司がいいかもしれないとも。

昨日は珍しく家に早めに戻ってきたのんちゃんが一緒に寝てくれたので幸せに就寝。こんな小さなことでこれほど幸せな気分になれるのかと思った。信じられないほど疲れたリハーサルの後でのドライブも快適で、車好きの私には運転は最適の気分転換。周りでは高齢の私が運転するというと必ず心配するけれど、私は結構面倒くさいことが好きなのだ。あれこれ考えながら運転していると家に戻るまで退屈しない。逆にリラックスしてふんぞり返って運転していると疲れる。

物事すべてパズルを楽しむ風に解いていけば退屈知らずで注意力も落ちないというわけ。だから日頃から緊張するのはいいことだと思っている。ヴァイオリンを弾くのも謎解きだと思えばいい。でも昨日はさすがに限界だった。4日間楽器に触らず食事もせず、とにかく行かないといけないという義務感で参加したリハーサル、最後はもう何を弾いているのかわからないボロボロで、背中の筋肉が悲鳴を上げる。あら、あなたたちこんなところにいるの?と再確認したほど背筋が存在をアピールしてきた。

隣で弾いていた若者がわれ関せずとサクサクと弾いてくれたおかげで私はやっと生きていた。6歳のころから私が教えたSちゃんは、いまやもう立派なプロとして今回の老人クインテットの一部を担当してくれる。頼もしく成長した彼女は私の世話を焼きながらしっかりと演奏して揺るがない。こんなうれしいことってあります?いつも自分の幸運を感謝している。

私の音程の悪さ、リズムの乱れなどをさりげなくカバーするところなどはもう立派な名プレイヤー、そして彼女は今メンバーとして「古典音楽協会」のステージに立ち始めた。次回の定期演奏会が9月25日横浜みなとみらいホールにて行われる。毎回上野の東京文化会館での定期演奏会だったけれど、文化会館がしばらく改修工事に入るため、来年からもしばらく様々な会場を使うことになる。今回の定期ではSちゃんもソロを弾く。すでに数回のソロを体験させてもらってのびのびと成長する姿が頼もしい。

これでもう私の世代が間もなく終わる。今日の果物は梨。そして今日は驚くほどの美しい夕焼けまで見せてもらった。これで世界が平和だったらどれ程よかったかと思う。まあ、仕方がない。自分の周囲のことのみだけど 、穏やかな夕暮れの残照が消え入りながら夜になってゆく美しさを堪能した。


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