2026年11月6日金曜日

もう冬

バタバタしているうちに立冬の声。まさかもう冬?

先日やっと北軽井沢に行って家の状態を確認してきたけれど、家はつつましく変わらず 雑木林の中にポツンと一軒家をやっていた。北軽井沢の森は自然のままで、これが本当にきれい。ずっとこの家のことが心配で気をもんでいたけれど、何のことはなくきちんと背筋を伸ばして立っている。

仕事もやめ、コンサートを終えたにもかかわらず、少しもまとまった時間が持てないのは相変わらず頭の中がぐちゃぐちゃだから。何かというと邪魔が入る。やっと予定したときに不思議と台風が来るのはどうして?珍しく晴天の予報が出た時に突然思い立って、追分にいるはずの友人に訊いてみた。「明日まだそちらにいる?忙しくなければ車で駅に迎えに来てくれない?」この友人Kさんは、そろそろ家を閉めるといっていたからもういないかもしれない。

幸運なことにまだ逗留していた。当日駅に真っ赤な車で迎えに来てくれた。我が家に入るとほのかに暖かい。床暖房付けっぱなしで一年超えてしまった。家の経済は電気代で崩壊寸前。夏になる前に管理人さんに頼んでおいたのに、床暖房が切れていなかった。あのひどい猛暑をどうやってこの家が耐えたのかしら。

それでも思ったより虫の死骸もなく、こぎれいな佇まい。庭もあれていない。よしよし頑張ったね。仕事もなくなり、コンサートの予定もない今、いよいよ我が家の経済の立て直しに気持ちが向く。まずなけなしの預金を使えないように凍結。と言いながらまたもや散財をして妙なサングラスが届いた。7000円もしたのにセルロイドのおもちゃみたいなのが届いた。どうも人生最後まで貧乏が付きまとってくる。

なぜお金が欲しいかというと、足の弱った姉が私のうちの階段がもう登れないというから昇降機を取り付けたい。去年、音楽室の防音強化のためにだいぶ貧乏になったので、しばらくお金を貯めようと思ったら、この激しい物価上昇。トランプさんうらみますぞ。それでも防音対策はやってよかった。新しい趣味の声楽を先生について本格的に始めたので、今の我が家はホラー映画のサウンドのような声がこだましている。

しかし面白い。声はのどで出すものと思っていたけれど、頭蓋骨を反響板として使うとは知らなんだ。音色の変化も頭蓋骨のどこに響かすかによって一気に変わる。ほうー!普段話すのは低めの声で、私はアルトだと思っていたけれど、思いがけずソプラノだった。中央Cの下のB♭音から2オクターブ上のB♭まで出て自分でびっくりした。まもなくC音まで出そうな。しかしそれ以上になると声というより絶叫になってしまうのでまだまだ修行が足りない。

絶叫がちゃんとした声になったら、スカラ座でリサイタルの予定ですが、今のところスッカラカン座ですなあ。イタリア語でエビのから揚げ?を「素寒貧空回り」という。試しに現地で使ったらちゃんとエビの料理が出てきたので笑った。

まだ3回目のレッスンなのに猛烈スパルタの先生は容赦なく課題を出す。断る暇がないのでへとへとになるけれど、本当に気持ちが良い。ヴァイオリンと違って楽器にかけるお金がいらないのがなにより。でないと昇降機は買えない。








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