2010年11月25日木曜日

小春日和

このところ晴れた日が続く。こんな長閑な日差しを小春日和というのか。いえの前の桜並木も赤く色づいた葉が散って、見通しがよくなった。これからが本格的な寒さとなる。寒いのは好きだから、うれしい。猫たちが私の布団に潜り込んでくる。両腕に柔らかく温かい動物を抱えると、実に至福の時となる。鼻をグズグズ言わせフニャフニャ寄り添ってくるのがたまらなく可愛い。でも、私の寝相はかなり動的なものらしく、次に目が覚めると、彼らは枕の上に避難している。呼んでも2度とこないところをみると、ひどい目にあったらしい。ほとぼりがさめるまでは、中々来てくれなくなる。電気代のいらないアンカがわりに使うのは無理らしい。やはりネコはなんの役にも立たない、と思うのは間違い。ひどく忙しく働いていた頃、毎日緊張で動悸が治まらない事が多かった。このままでは突然死だぞ、と思っていたときに役に立ったのが彼ら。眠れないときそっと寄り添ってくれる。その毛を撫でていると、あれほど激しかった動悸がいつの間におさまり、すーっと眠りに入っていける。どれだけ彼らに助けられたことか。今こうして穏やかでいられるのもニャンさんたちのおかげと感謝している。よくうちに来てくれましたね。時々話しかけるとフンといって逃げて行く。ちょっと一句。

柿熟し 黒き仔猫の 陽に溶けて          お粗末さま。

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