2018年12月19日水曜日

巨大な朝食

一夜明けて、前日遅く着いた他の同行者とご対面。
その中に旧知の女性がいて、彼女はさる音大の声楽家出身でY子さんのゴルフ友達。
宿泊するパーカー・ニューヨークは朝食が有名らしい。
私が選んだのは2種類のキノコとフォアグラのパンケーキ。
運ばれてきたのは4人前もあろうかと思える巨大なパンケーキの上に、クリームシチュウがとろりとかかっている。
見るからに美味しそうだけれど、あまりにも量が多すぎる。
食べても食べても減らない。
味は本当に最高だった。

ほんの少し余ってしまったけれど、その一口がもう入らない。
恨めしげにお皿を見て、このくらい入るかと試みようとおもっても、入らない。
ま、いいか、まだ次回があるさと断念した。
あとでこれが後悔の元になった。

その日は自由参加でグラウンド・ゼロやユニオンスクエアのクリスマスマーケットなどのツアーが用意されていた。
私たちはグラウンド・ゼロは見たくないので断って何をしたかというと記憶がない。
個人の邸宅が美術館になっているフリック・コレクションに行ったかと思ったが、それは次の日だし。
ハドソン川のクルーズは次の次の日だし??一体何をしていたかしら。
とにかく忙しく飛び回っていたのは確かなんだけど。
時差ボケはほとんどしたことがないと豪語している割には、時差ボケかしら。
いやいや、本当のボケかも。
トルコ人の青年が、ジミーという馬を御してくれたのはこの日だったかな?
セントラルパークには、綺麗に飾った馬車に乗って一周するコースがある。
歩いて見るのも良いけれど、御者のガイドを聞きながら少し高い目線での馬車からの眺めも良い。
とにかくよく遊んで目的のオペラの初日。

最初に見るオペラはプッチーニ「ラ・ボエーム」
私の好きなオペラの三指に入る。
「魔笛」「ラ・ボエーム」「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」と続く。
プッチーニのオペラは誰にもわかりやすい。
オーケストレーションの巧みさと歌の旋律の美しさ、難解なストーリーではないから筋書きが音楽の邪魔ではないなど美点が多い。
特にボエームは筋は単純ながら登場人物の若々しさが伝わってくる切ない物語なので、誰にもあった青春時代が蘇る。
私は序曲が始まった途端うるうる。
家で一人で歌っていてもすぐに涙ぐんでしまう。

はじめてのメトロポリタン歌劇場なので、おしゃれをしたい。
けれど旅先に靴やバッグをいくつも持ってくるのは大変。
履いてきたのは編み上げのブーツだから、ドレスには合わない。
色々考えた末に、薄手のシルクのドレスにベルベットの上着、かかとの低い黒い靴。
本当は思い切りヒールの高い靴といきたかったけれど、出発前に膝や足首を痛めていたので断念した。
珍しくネックレスなどしたら、犬の首輪みたいで落ち着かない。
だいたい私がスカーフなど首に巻くと、工務店のおっさんが手ぬぐい巻いているように見える。
おっさん、引き合いに出してごめんなさい。

少し雨模様なのでバスは正面ではなく、横の通路に横付けされた。
雨に濡れないようにとの配慮だけれど、初めてはいるのに堂々と正面から入りたかった。

お約束どおり、私はほとんど鼻をすすって泣いていた。
なんて単純な物語。
だけど、これほど泣かせられるのは音楽の力。
プッチーニの音の魔術にハマってしまった。






















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