2021年4月9日金曜日

10年ぶりに

 最近は家にいることが多いので地域の中で生きている。しかも今年は自治会の組長となって1年間のお勤めがあるので、近所の人達と会うことが多くなった。

4月に入って最初の仕事は町会費を集めること。これが終わるとしばらく何もしなくていいから早く済ませたい。私が集める家は10軒。古くからいる人が多いので高齢者が多いけれど、先日顔役のご近所さんに連れられて回ったところによれば3軒くらいは世代が替わっている。書類が届いたので昨日は集金に回った。

私が2階に住むようになってからはご近所さんとはあまり遭遇しなくなって、私はバタバタと外に出ているし、専業主婦の人たちはあまり外に出ないしで、10年ぶりで会う人も多い。私はその後髪の毛の色を変えているから、ひさしぶりでわかってもらえるかな?両隣はよく会うので問題なし。だんだん離れた家に行ってチャイムを鳴らすと、皆少しだけ歳をとったくらいの感じでほとんど変わりない。これは今の栄養状態が優れているせいか、あまり老けた人がいないのに驚いた。たしかこの家の奥さんは私より5歳位は年上のはず。だけど相変わらず女学生みたいに見える。「ねえ、前は本当に楽しかったわよね、青春だったものね」楽しそうに話す奥さん。今でも青春でしょう?若いなあ~!しばらく立ち話をして「それでは10年後にね」

どこの家も私が来ることを予想して、ちゃんと金額を揃えて待っていてくれた。実は集金の前に郵便局でお釣りのために両替をしておいた。500円と100円の硬貨をどっさり。重たい箱を抱えて行ったのに、あ釣りは誰も必要なかった。そろそろだと思ったから揃えておいたのよと、きちんとクリアファイルに入れて用意してある家も。助かった、あっという間に集金が終わってあとは幹事さんにこれを渡せばいいだけ。

一つだけだめだったのは、領収書の認印。私は絶対に事務員になれないと思うのは、押印がど下手なこと。印鑑を持つと手が固くなって、まともに押せた試しがない。役所の書類、銀行印なども自分で押さずに事務員さんに押して貰う。スイスイとハンコを押す姿にいつも感心している。まず力加減がわからない。押せば4分の1ほど傾く。押さなくていいところに押してしまう。たいてい半分欠けてしまう。今年の確定申告書はハンコの押し間違いだらけ。税務署にあんな真っ赤な派手な書類出す人っているのかなあ。世の中にこれほど不器用な人がいるだろうか。こんな人がヴァイオリンを弾いているなんて信じられない。

今回も何回も他の紙で練習して領収書に押した。けれど、半分欠けたり真っ直ぐでなかったり。傾いているのは勘弁してもらうとして、半分しかないのは困るからともう一度上から押したら、もうグチャグチャ。予備の領収書はなかったので、結局そのお宅のぶんは謝罪するしかない。

バッグの中には釣り銭用に用意した大量の小銭がずしりとある。重たい。リッチになった気分。ところで500円玉貯金をしていた貯金箱があったはずなので、釣り銭にと思って探したけれど見当たらない。うちにあるものはたいてい足が生えているから、またどこかにでかけたのかもしれない。そのうちに戻ってくるかな。思いがけないときに見つかると儲かった気分がする。そしてあっという間に使ってしまう。これではね、いつまでたってもお金持ちにはなれない。















2 件のコメント:

  1. 俺も判子苦手!いつもひとに押してもらうんだ。

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  2. だめよ、そんなこと言っては
    押せば命の泉湧くって言うでしょう。
    でも、押す人の名前が思い出せない。

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