数日前に軽い鼻風邪にかかって、最初は鼻水が出て耳が痛い、それはすぐに治ったけれど昨日から口の中が痛い。それで、ものが食べられない。でもお腹は空くから 我慢して食べる。そのうち口の中が腫れているのに気がついた。いつもならこの程度の腫れはすぐに引くけれど、治らない。舌で上顎の中をぬるりと探ると右側だけぶよぶよした触感があって、どうも広範囲に広がっているらしい。いつもの口内炎ならすぐに痛みが引くのに痛いままなので病院へ行った。
陽気な医師が「わあ、大きい。2センチ以上ありますよ」と嬉しそうに笑っている。「なにか揚げ物食べませんでしたか?」そういえば鶏の唐揚げとか焼き鳥とか、急に食べたくなって数日前に食べたっけ。私は計画的にメニューを決める方ではないので、食べたくなったものを食べることが多い。その時食べた唐揚げで口の中を傷つけたらしい。大きな口を開けてむしゃむしゃ5個くらい、食べたくなると集中的に平らげる。
薬をもらって来たので数日で治ると思うけれど、お腹が空くのに食べられないのはつらい。今餌がもらえなくて悲しいのら猫の気分。それでも食い意地は健在で、はちみつを溶かしたお湯をのんだり、フリーズドライの雑炊を作ったり、なんとか口に入れている。
唐揚げで口内炎になるとは思わなかった。熱々の揚げ物やからあげの衣の硬いところで口の中をきずつけることはよくあるらしい。時々口内炎になるのはそういうことだったのだ。歯が丈夫で硬いものも苦にならない。しかもこの数日唐揚げだけでなく日頃めったに食べないお煎餅まで食べていた。
近所のショッピングセンター内のブティックが撤退したあとに入ったのは、発酵食品や玄米などを扱う店。覗いてみると玄米や黒米などで作ったお煎餅があった。美味しそうなのでつい手が出てしまった。買った日に来た人たちに勧めたけれど誰も食べないから、仕方なくポリポリ、そのときにでも口のなかを傷つけたかも。日頃食べつけないお煎餅は思いの外美味しかった。やはり日本人なんだなとこんな時に思う。
ステロイドの軟膏と炎症を抑える内服薬を飲み始めたら早くも効き始めたらしく、今は傷口のブヨブヨした感触はなくなった。しかし食べられないし、たぶん免疫力が落ちているから外出は差し控えようと思っている。猫と一緒にじっと我慢。思えば去年から随分我慢に明け暮れる毎日だった。もう一息、コロナが収まるまでは。
コロナのおかげでインフルエンザにも罹らず、花粉症のことも忘れていた。もしかしたら口内炎は花粉症の後遺症かもしれない。この春、日本中の人が花粉症のことは忘れていたのではないかと思う。私もマスクと目深にかぶった帽子のおかげでくしゃみも出なかった。コロナで他の病気が減ったとは皮肉なこと。でも、ああもう、早くコロナから抜け出したい!
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