私は特におしゃれというわけではないけれど靴が好き。我が家の狭い玄関には靴箱に入り切らない靴が所狭しと並ぶ。こういうごちゃごちゃした玄関だから幸運が逃げていくのだと風水の先生ならいうことだろう。私は風水もなにも現実以外一切気にしないから、靴を捨ててまで幸福になろうとは思わない。私は前世はムカデでした。けれどもう古いものは捨てよう。
それがコロナが始まってからは仕事もなく収入も激減となれば、少しは経済のことも考える。靴なんか何足あっても足は一対だから新しいものはいらない。今まで持っている靴で十分。この先10年でも大丈夫。それで古いのは捨てようと思って紙袋に放り込んでいた白いスニーカー。一番のお気に入りだったから靴のクリーニングに出してきれいにすればもう少し履けると思って取っておいた。というよりとっておいたのを忘れていた。ある時紙袋を覗いたらそれが入っていた。
あら、こんなところに。試しに履いてみたら実に具合がよろしい。ずっと同じブランドのスニーカーを履いていたけれど、デザインが変わるたびに履心地が悪くなる。例えば靴紐を結ぶタイプの靴は紐をいちいち緩めなくても着脱できるように脇にファスナーを付けているものが多い。このメーカーのものは最初の頃はファスナーがなかったのに、いつの間にかファスナー付きになった。私は靴紐をキュッキュと締めながら履くのが好きなので、ファスナー付きだとどうしても少し緩めになる。せっかくファスナーが付いていても気持ち悪いから紐を締め直す。デザイン的にもファスナーはないほうがいい。
それで最近このブランドは買わなくなった。忘れていた紙袋の中の汚いスニーカーをまた履くようになった。私の足は小さいからなかなか合うサイズのものがない。この靴は今までで一番足にぴったりなのだ。それなのにこの型はなくなってしまった。するとこの先も買えるかどうかわからないから、他のブランドを探そう。
ネットで探していたら今まで買ったことのないブランドのものが見つかった。最近は足が痛むのでいつもスニーカーばかり。いざコンサートに行こうと思っても上に着るものもカジュアルになってしまう。もちろんそれは好都合ではあるけれど、時々はドレッシーにしたいでしょう。コロナ以来、新しく買ったバッグも持ったことがない。ワンピースやスカート系の服はめったに着なくなった。これはいかん。それで新しいブランドを試してみることに。茶系と黒の気に入ったものを注文してみた。返品可能だから家でしばらく履いてみられる。それが幸運にも頗る履きやすいし、デザインもまあまあで、今日は朝からごきげんなのだ。この靴ならドレッシーとまでいかなくてもちょっとおしゃれできるかも。
世の中が暗いときに浮かれている場合じゃないけれど、せめて靴を新しくすることで前向きに生きられる。お金は大事、だけど本来は使うもの。使われて初めてお金はこの世に生まれた意味がある。私は楽天的だから、コロナもあと1年位で収束すると思っている。感染が静まったらまた働けばいい。けれど今落ち込んでしまってすべてが投げやりになったら、その後立ち直るのは大変だと思う。せめて靴を新しくして一時の幸せをつかもう。
こういう気分になったのはワクチンの予約の知らせが来たから。4月24日から受付が始まる。注射をするのがこんなにうれしいなんて!頑張って予約をとって、早く二回目も済ませたい。ああ、どんなにサバサバすることか。
川崎は早いね、町田はいつになるやら・・・。
返信削除町田市は圧倒的にワクチン数が少ないようです。
返信削除町田市民が憤っていたけど、でも必ずワクチンくるから大丈夫。