2022年10月11日火曜日

イワシを食す

 基本肉食でめったに魚を食べないけれど、ダイエットのために魚食に切り替えた。今年は秋刀魚が不漁で高い。我々庶民には贅沢な魚になってしまったサンマ、それでイワシを代替品にと言うわけではなく私はイワシが好きなのだ。

イワシは頭とワタを取ったら即、水できれいに洗う。これをやるかやらないかで生臭さが全く違う。特に骨の周りに溜まっている血を洗い流す。鍋に酒、みりん、生姜、梅干し、醤油を入れて落し蓋をしてコトコトと煮込む。一度にたくさん煮ておいて冷蔵庫で寝かせると長持ちするから、数匹ずつ取り出してそのまま食べるか、グリルで焼いて食べる。今回は煮汁にトマトを入れて煮込んでみた。トマトが入ると急にイタリアンに見えるから面白い。

魚にするとダイエット効果が何故あるかというと、付け合せのものがちがう。イワシには人参、れんこんやごぼうなどの根菜類が似合う。肉にはポテトなど少し重めの野菜がいい。今回のイワシの付け合せは、れんこん、人参、ごぼう、舞茸、牡蛎の炊き込みご飯。

普段は殆ど肉類、ところがある日突然無性に魚が食べたくなる日がある。そこで魚屋さんへ飛んでいく。鰺やイワシなどの青魚、牡蛎などの貝類、カニ、エビなどの甲殻類、酒のつまみのような塩辛とかひじきなどの海藻類。どっさり買い込んで飽きるまで食べる。すると突然肉が食べたくなる。その繰り返し。

人の体はちゃんと足りなくなった養分を知らせるようにできているらしい。魚を食べ飽きるとまたいつもの肉食に戻るというわけ。最近は肉でも牛肉に偏っている。今まで牛肉はあまり食べなかった。鶏肉メインでたまに豚肉。一番好きなのはラム肉。ラムは高いから今は殆ど我慢している。それが最近急に牛肉に取り憑かれている。いったい何が体に不足しているのだろうか。

人は食べたいと思ったものを食べればいいらしい。かと言ってお菓子などの甘いものはだめで体の声に耳を傾ければちゃんと栄養が取れるらしい。そう言っても私はある日突然お菓子を食べ始めてとどまるとことを知らなくなることもある。それは心が満たされないとき。最近の体重増加もその心の動きによるところが多いかと思う。今のところ私はイワシが美味しいからもしかしたらダイエットに成功するかも、いや成功しないと歩けなくなるからぜひとも!

でも明日からイワシは卒業、今冷蔵庫に大きな牛肉の塊が入っている。付け合せはそうするとじゃがいも、人参、ブロッコリーなど。ちょっと重たい。とまあ、一日中食べることを考えているわけで、食べられるということは何と言っても生命力に通じる大事な体の要求と考えると、足の痛みさえ収まれば元気なのかな?それとも無理に元気になろうとしているのかな?その辺は自分でもわからない。

友人の中に面倒見の良い人がいる。私が動きすぎて疲れるからもう少し休みなさいと常々言う。私がそれに反発するに「生きていれば疲れるのは当たり前。それでは私は椅子に座っていろとでも?居眠りしてればいいの?なんにもしないで生きていろとでも?」すると彼女は「なるほど」妙に納得したらしくそれからはあまり言葉で言わずにそっと協力してくれるようになった。

こういう心使いが心の栄養になる。食べることも大事だけれど、愛情、友情ほど大事なものはないと思う。それが壊れたときが一番悲しい。イワシを食べても治らない。














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