祭りの次の日はかねてより念願だった能登半島の突端まで行きたいという思いがかなった。
能登半島は数十年も前に一度一周を試みたことがあった。オーケストラの演奏旅行で富山に行ったとき、一人で車を走らせた。その日は日曜日、オイルショックのあった頃のお話、ガソリンが手に入らないというので日曜日は全国のガソリンスタンドが休みになった。これだけの残量で回りきれるかどうかおぼつかないと思って出発したけれど、案の定当時の車の燃費の悪さではゲージがどんどん残量を下げていく。行けば行くほど人影もスタンドもなくなり、帰路のことを考えると諦めるしかなかった。
次の日もお天気は最高だった。少し汗ばむくらいの気温だが海風が吹いてくるので爽やかで歩くのも楽々と。前日歩き過ぎて真っ黒になった足の親指は痛むけれどそれも何のその。文字で見るより写真が良いので見ていただこう。撮影はすべてKさん。
この写真はよく見られるけれど見附島というらしい。
今回の能登一周では一番最後の方で見たけれど、とても印象的だったのでまずは最初にご覧頂きます。
私の長年の夢がかなって初めてお目にかかりました。
実は棚田のあとに行ったのですが、ここに写真がいて動かないから灯台を先に見てください。
下の写真は棚田が最初に来る予定だったのになぜかその下の方にある海の画像が居座って動かないために泣く泣くこうなってしまったもので、まず棚田に登るとこの海が見えるというシチュエーションなのですよ。グスン💧
せっかく素敵な写真なのに編集ができない悲しさ。
下の棚田からご覧になって、如かる後視線を上に上げてください。
千枚田より輪島方面を望む。
白い波が打ち寄せる岩場。
昔の旅人たちはその波打ち際を通行したらしい。
親知らず子知らずというけれど、昔の旅はさぞ難儀なことだったのだろう。
棚田というから狭い谿間にある急斜面を連想していたけれど、ここでは広い海に向かって伸びやかに手足を伸ばしている。
少し汗ばむほどの陽気だったが海風が吹いて来る。悠久の時が静かに流れる。
この景色を見たとき、本当に幸せだった。
下の写真はランプの宿。というから多分ランプが灯されて長い夜を楽しむという趣向なのだと思う。泊まってみたいけれどランプの明かりに長い影ができて神秘的というか少し怖いという感じもあるけれど、やはり泊まってみたい。
波の音を直ぐ側に聞きながらまんじりともせず夜明けを迎えそうな気がする。
せっかく写真が素晴らしいのに私のスキルがとんでもなく未熟で下にあった写真がいつの間にか上に来てしまったりどうにもこうにも埒があかない。
こういう才能は天性のもので、私の家がぐちゃぐちゃに散らかっているのを見るとさもありなんと思うでしょう。
悲しいかな脳の中身がひっ散らかっているのです。
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