2024年8月29日木曜日

逆走

4ヶ月ほど前に眼瞼下垂の手術を受けて後、運転時や楽譜を見るのがとても楽になった。以前はまぶたがいつも覆いかぶさったみたいに重くて、時々指で自分のまぶたを持ち上げると視界がひらけるから このたるみどうしてくれようと思っていた。身近に眼瞼下垂を手術した人がいて、楽譜が見えると喜んでいたから野次馬の私は興味津々、それなら私も。

北里研究所病院は以前からお世話になっていたけれど、あまり長い間通っていなかったため古い診察券を見て驚かれる存在になっていた。手術前後はコロナにかかったり肺炎で入院したりでてんやわんや、無事手術を受けてもまぶたが腫れ上がり、血だらけの顔はもとがもとだけにそれは凄まじい。このままお化け屋敷でアルバイトができると思っていたけれど、スカウトの声掛けはなかったのでひと稼ぎすることはできなかった。せっかくの顔を活かすこともできず、ヒリヒリしたり赤くなったりで残念!

それがやっと落ち着いてきたらなんと快適な。視力は年のこともあって良くはならないけれど運転時の見え方が違う。手術するときに目の下の皮膚のたるみもついでに取ってと言ったら、それは美容整形のほうで値段が高いと言われた。なぜ眼瞼下垂が安くてたるみ除去が高いのか?それは眼瞼下垂は日常生活に不便で目の下のたるみは別に不便ではないからだそうだ。なるほど、鼻が低いのも足が短いのも、日常的には不便ではなく、見てくれの問題だけだから保険がきかないのか。

今朝は手術後の経過観察日、もうすっかり安定しているので痛みもないし抜糸の残りもなくなっていた。すぐに終わって帰り道、都内から出る方だから道は空いている。中原街道の一箇所に朝の渋滞緩和のため中央ラインが一時的に変更になる箇所がある。それは道路の中央ラインがライトの点滅で移動したことを知らせるシステムになっている。道路標識もラインの移動を上から知らせている。

この道路を私はもう50年以上走っているからそんなことは百も承知。都内中心部に向かうほうが車線が増え、出る方は一時的に車線が減る。今朝はこちらが減る方を走っていた。最初はわかっていたけれど右折専用の箇所で他の車が右によっていったとき錯覚がおきた。そちらに車線が戻ったと勘違いしてそのまま直進、あっと思ってすぐに戻って事なきを得たけれど、その間5.6メートル。危なかった。

この区間は錯覚して逆走が多いと先日テレビでも取り上げていた場所なのだ。混雑時のほんの僅かな時間だけ変更するのは知っていたけれど、その区間が終わるときの対処がうまくできなかった。朝の時間帯にこの区間を自宅方面に戻ることはめったになく、慣れていないこともあったけれど、やはり注意散漫のお叱りを受けてもぐうの音も出ない。

台風の影響で雲が垂れ込めて頭が重い。ちょっと一眠りがずっと眠りこけ、電話の音で目が覚めた。

出てみたら音声ガイドでお宅の通信機器は間もなく使えなくなるとか、詳しく聞きたければダイヤル1をプッシュしてという。押すと男性が出てきてなんとかの某だが、お宅の携帯から大量の迷惑メールが送信されているけれど心当たりはないですか?と。まさか私が迷惑メールを撒き散らした覚えはないから「あなたどなた?」そんなことがあるなら文書でちゃんと送ってというとイライラしながら同じことを繰り返す。この電話番号に電話してくださいというから嫌だと断った。たぶんそこに電話するとなにかに巻き込まれそうだ。

そうしないとすべての通信ができなくなるそうで、世の中うるさすぎるから切れたほうがいいかも。それならあなたの会社の電話番号教えて、こちらから折り返し電話するからといったら、手を焼いたらしく突然ぷつんと通話が途絶えた。ご苦労さま、きっとフィリピンなどから電話しているのだろう。婆さん一人手玉に取るのは簡単なものさ。しかしもう少し頓珍漢なことを言って時間をムダ遣いさせてあげればよかった。こちらはどうせ暇だし。

その手の電話をしてくる輩は会社名を言っても役人を装おっても声で違うことがわかる。どこかやさぐれていて言葉遣いがおかしい。突っ込むとしどろもどろになる。そんなことで自分の大事な人生を一生暗く終わるか、努力してちゃんと生きて終わるかは自分しだい。もったいない、せっかく生まれてきたのに。
















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