2025年8月14日木曜日

暑さも一休み

お盆になって、その頃から気温が下がるのを心待ちにしていたら、やっと少しだけ涼しくなってきたけれど、今日はまた 猛暑に逆戻り。それでも本当にありがたい。

今日から森の中で暮らそうと思っていたのに、暑さにやられてその気もおきないほどのダメージを受けていた。それでも久々に友人たちに電話をすることができた。遊びやコンサートに一緒することを約束して社会から孤立しないようにしないと、どんどん頭が悪くなりそうで怖い。

幸いにして古典音楽協会の定期演奏会のプログラムに曲目解説を書かせてもらっているので、下調べや原稿書きで脳みそが腐る寸前でとどまっているけれど、まあ、人の名前が出てこないとかパソコンのキーボードの入力ミスとか激しく劣化する自分に恐怖を覚える毎日。だんだん滑舌が悪くなって来ているのは仕方がないとしても、気がつくと口がぽかんと開いている、ああ、こんなこと書くとリアルに恐ろしい。

先日高校時代の同級生のバレエ教室の発表会を見せてもらった。彼Sさんは、以前は自身で踊っていたけれどだいぶ前に引退していた。その引退公演のご案内をいただいたけれど、私も仕事ですったもんだしている時期だったから残念ながら見ることができなかった。それがずっと気にかかっていたので今回の発表会はぜひとも見たかった。すでに彼は引退していたから生徒さんたちの踊る姿を見せてもらおうと思ったのだった。

そして思ったのはなんと丁寧に指導しているのだろうかということだった。よちよち歩きをやっと抜け出た子どもたちがきっちりと基礎を教えられていることに本当に感心した。とても良心的な指導であると感じた。大人は大人で名曲に合わせて踊る。特に明らかに主役級の二人の男女のペアは情感豊かで美しかった。その曲の選択も良かった。というのはSさんは音大で作曲を学んでいるから。

私は仕事で散々バレエの曲を弾いていた。どこのバレエ団もたくさんの生徒がいて華やかだけれど、子どもたちは比較的野放しでただ参加するために舞台にいるというような場面も見受けられることが多かった。Sさんは一人ひとりの子どもに目が行き届いているようだった。なんでもそうだけど、基礎がきちんとしていれば行く末の成長が違ってくるから、見てくれの派手さを追わずにしっかりと固めないといけない。それがわからずに次々と派手な難しい曲に行くのは将来的には破綻が来ることが多い。

そして次の日はピアノの発表会に参加。シューマンがテーマというのでなにかシューマンの曲を弾いてと言うからソナタ一番の一楽章だけ弾かせてもらった。歌あり、ヴァイオリンあり、コーラスありの楽しい会だったから緊張などしないと思っていたら、なんと私緊張しましたよ。引退以来久々のステージ、お祭りのように楽しい舞台だったけれど、なんか音がちゃんと出ない。やはり本番はどんなに気楽な会であっても、ちゃんとしないといけないという教訓を忘れていた。基礎を忘れずには、基礎の基礎。百年経っても変わらないなあと。









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