2025年8月17日日曜日

暑さに負ける

寒さには強く暑さにはとんでもなく弱い。今年は本当に地獄。

せっかく涼しい森に家があっても行くことができないほどのダメージがあった。今年の暑さは私だけでなく世界中の災害を引き起こし、トランプさんが地球温暖化をいくら否定してもすでに手遅れかもと思わせるほどだった。トランプさん、お金儲けはいい加減にして人類が滅亡の危機に立たされないようにお願いしますよ。

毎年熱中症に悩まされていた。最初のうちはわからなかった。朝目が覚めたら周囲が黄色く見えて「なんじゃこりゃ」気分が悪い。その日、都内某所にてサロンコンサートの予定があってどうしても出かけないといけない。楽器を担いでのろのろと歩く。何の気なしにコンビニで大きなペットボトルのスポーツドリンクを買って会場へ。到着してへたばっていたら、その家の家政婦さんがお茶をいれてくれた。スポーツドリンクを飲んではお茶を飲み、水をもらいしているうちに気分がよくなってなんとか本番を済ませることができた。

その時にスポーツドリンクを飲むということが正しかったと分かった。自分がどういう状態にあるのかわかっていなかったにもかかわらず。どうも私が動物的勘でヴァイオリンを弾いているという説は正しいのかもしれない。それからしばらくして熱中症と気がついた。よく考えると気温の高いときにはたいてい気分が悪い。しかもその頃はクーラーは寝るときには切ってというのが常識だった頃だった。寝るときにタイマーで途中で切ったりするのが普通だった。

今年の暑さはその頃より一段と、いや数段も高い。もうこれ以上高くなったら人間の住むところではなくなる。それでせっかく標高の高い北軽井沢に家があるのに、出かける気力すらそがれてしまった。出かける前の支度を始めると猫がソワソワする。それを見て私もうじうじする。この子を連れて行こうか、おいていこうか。

前日ガタガタ支度を始めるとバレるから、そっと二日前から荷造りをして車に積み込んでおく。それでも超賢い野良ののんちゃんはもうわかっている。嫌な目つきで私を見て近寄ってこない。この疑り深い性格が彼女を野良世界で生き延びさせてきたのだった。

やっと支度してさあ出ようかと思う頃私はつかれと暑さで気分が悪くなっている。車で4時間の運転がしんどい。大好きな運転をしんどいと思うときには運転をしないことにしている。涼しいときには運転はヴァイオリンを弾くよりも楽しいと思えるのに。

ここ最近もあまり出かけていない。本当は今頃山の上の森の中で暮らしている予定だった。けれど出かけようと思っていた前日、トイレの床に不思議な水たまりがあった。いったいなんでここに水滴が?

最初思ったのは・・・(笑)実は自分が原因かと。知らないうちにおもらし?すでに軽く認知機能がおとろえている?いえいえ、全くそんな訳はない。気を取り直して周りを見回すと、水滴はところどころに散らばっていて、いくら私が認知症であったとしてもこれはないというところまで見受けられる。それにほんの少量の水漏れなので大したことはないと。

いつもリフォームをしてくれる工務店に電話をいれると、お盆休みらしく電話がつながらない。困った。社長がだめならと助手に電話をしてやっとつながったけれど、工事は月曜日にならないとできないという。それまでどうするの?水漏れはほんの少しだけど、数日間留守にはできない。何らかの対策がないと床板が腐ってしまう。この暑さだし。

助手さんが教えてくれたのは、トイレタンクの脇にある水道とつながっている金属製の管の途中にあるネジを締めればとりあえず水は止まると言われ、ドライバーで締めるとなんとか止まった。その騒ぎで結局出鼻をくじかれ北軽井沢往きは取りやめとなった。もう二度と出かける気も失せてガンガンクーラーの効いた部屋におこもりとなった。運動不足の上食べ過ぎもあり身体がだるい。早く涼しくならないと私は冷製豚の丸焼きみたいになってしまう。早く本当の秋が来ますように。でも今年の秋は昔の秋とは全く違うかもしれない。

秋風が吹いてきたら涼しいところに行こうと、いつもの年とは全く逆の発送が浮かぶ。今年は蝉の声も聞いていない。聞こえるのは耳の中で響く耳鳴りばかり。あはは、私も綾小路きみまろさんみたいになってきたぞ。













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