2017年8月13日日曜日

森の家へ

まるで自分の家のように自由に使わせてもらっている、北軽井沢の森の中の一軒家。
壁も屋根も木の皮で葺いてあり築10年ほどで色が変わって、すっかり木立に溶け込んでいる。
木の皮は日が経つにつれて湿度のせいで膨らんで、しっかりしてくるらしい。
天然ものは本当に良くできている。
外見は小さなミノムシみたいな家も、中に入るとかなり広くて驚く。
ここの持ち主ノンちゃんの理想の家だから、細部に亘ってこだわりの仕様。
暖炉前のラグにいたるまでノンちゃんの手造り。
古い布を裂いて編み上げたそうで。

明日は国立で開かれる小さなコンサートで、モーツァルトを弾かせてもらう。
11月のコンサートに弾く予定の曲で、とにかく人前で何回も々弾いておくのが一番の勉強になる。
国立音大のオーケストラのOBが集まって毎年愉快な会を開いている。
はじめのうちは冗談で弾いていたのが、最近は皆真面目になってしまった。
人間はなにか追求し始めると、だんだん集中度がまして冗談ではいられなくなるらしい。
終演後は近所の料理やさんの「天政」で宴会があるけれど、私は弾き終わったら即、北軽井沢に向けて出発する予定。
17日の北軽井沢ミュージック・ホールフェスティヴァルに参加する。

北軽井沢の「ルオムの森」というキャンプ場で一昨年・昨年とサロンコンサートを開催したけれど、今回はフェスティヴァルの方で弾くことになった。
公的な催し物なので、プログラムの原稿の間違いとか厳しいチェックをしなければならないので、けっこう大変だった。
いつもはいい加減なことを言って、適当に曲を並べて面白くやっていたのがそうもいかない。
きちんとしないとせっかくスタッフがボランティアで手伝ってくれるのに、不真面目と取られかねない。
もともと私は気まぐれ。
きちきちと決めてしっかりと弾くと言うのは苦手な方なのだ。
興が乗ってきたらすぐに変更してしまう。
時々本番でボウイングを急に換えてみたり、左手の指使いを試してみたり。
会場と自分のコンディションによって、変えることが多い。
それはたいてい失敗の元だけれど、時にはうまくいくこともある。

本番というのは決めたことをそのまま弾くと言うよりは、その時の気分で変えても良いのではと思っている。
そういうのを嫌う人が殆どだけれど、それでも気がついて目が合うと笑って合わせてくれる人もいる。
アンサンブルの上手い人と弾くと、嬉しくなる。

天気予報によると17日は沖縄、北海道を除いて雨。
雨が降ったら最悪なことになる。
ミュージック・ホールは片側のシャッターを開けるとすぐに庭。
全く外にいるのと同じ条件になる。
弦楽器にとってこんなひどいコンディションはない。
たぶん弦が伸び切って音程が定まらず、弓に張ってある馬の尻尾はどんどん緩んでしまうでしょう。
胴体は木だから湿気があると振動せず、音は伸びない。
最悪の事態を考えている。

それでも私は晴れ女。
以前参加した松原湖のコンサートでも強力な晴れ女が二人揃った。
ヴィオラのFUMIKOさんと私。
二人いるから絶対晴れると思っていたけれど、一向に雨がやまない。
諦めていたら、本番の間だけお陽さまが顔を出した。

今回晴れ女は私一人かな?
とにかく鼻詰まりの音で北軽井沢の人たちをがっかりさせたくない。
というより自分がいちばんがっかりする。
東京からも雪雀連が駆けつけてくれる。
なんとか良いお天気でありますように。
期待を込めて明日出発します。
















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