2021年5月15日土曜日

年の差演奏会

 あまり長いこと投稿がないと私がコロナで動物病院に入院しているなどと思われるといけないから困った!私は無事です。もう書くことが尽きたというか、話題がコロナばかり。怒りは沸点に達して吹きこぼれてしまいました。ほんとにもう全く、ブツブツブツブツ・・・毎日家にばかりいるので話題が限られてきた。体重は毎日厳重に管理して増えないようにしてはいるものの、体型は明らかにブヨブヨになってきたのが悲しい。それでも・・・

最近の楽しいことは、はつらつとした若き音楽家たちが訪れてくれること。我が家の古ぼけたレッスン室がその時だけ華やぐのが嬉しい。チェロ、ヴィオラ、ピアノと私で演奏することになっているのは、とあるカフェ。大規模なコンサートはできないので客数は予約のみにて10人限定。もういっぱいなので皆さんにお知らせする余裕はなくごめんなさい。でも年の差半世紀の人と共演できるときが来るとは思いもよらなかった。

私を引っ張り出してくれたのはヴィオラのFUMIKOさん。彼女は相変わらずファッショナブルでモデルさん顔負け。チェロの女性はよく笑う明るい人。ピアノはそれこそ半世紀の年齢差で、達者になんでも弾きこなす。若いパワーについ私もノリノリになるけれど、目が霞むし老眼鏡かけて弾くのはいささか気がひける。でもこれが私の健康のもとなのだ。

運転もそうだけれど演奏のテンポ感も私は早めなのでちょうどいい。会場が薄暗いといいのにと私は思う。夜目遠目笠の内でないと年齢差が一目瞭然、なるべく肌の露出のない衣装を選んで着ることになった。しかし暗いと楽譜が見えないし、良し悪しではあるけれど。オーケストラのエキストラであちこちに顔を出していた時期、若いコンミスに言われたことがある。「nekotamaさんは私達と全く同じ。少しも年齢差を感じない」と。喜んでいいものか、悲しむべきなのか、ま、良いほうにとっておきましょう。

私が音大を卒業してオーケストラに入ったとき、エキストラで来ていた人がいた。N響を定年退団した北川さん。初心者の私に様々なことを教えてくださった。「ここの指使いはね、どんなポジションでも同じ指を使って弾くのがいいよ」とか、あたふたしている私に的確な助言を頂いた。それから年を経て出会ったのがお嬢さんの靖子さん。私がお父様にはさんざんお世話になってと言うと、あら、私にはなんにも教えてくれなかったわといささかおかんむりだったけれど、それから長いお付き合いが始まった。最後のメールは彼女がなくなる前日まで続いた。その日私が彼女のメールに返信したら、そのあとプッツリと返信が途絶えた。

私が今若い人に伝えられるほどの知識がないことが悔やまれる。もっといっぱい何かを教えることができたらと思うけれど、ぜめて一緒に弾いて楽しかったと言ってもらえればいいかな。子供のいない私には愛情を注ぐ相手は猫しかいない。こうして時々にでも若者に会うのは、私が以前年上の人たちから頂いた沢山の愛情を彼らに還元しているような気がする。私の知識はとんと役たたずだけれど。

ほんとうのところ書きたいことはいっぱいあるはずなのに、それを思いついたときにすぐ書かないと忘れてしまうのよ。脳みそはもうスッカスカ。頭が軽くなってなかなか良い気持ちです。もうすぐワクチン接種するから動物病院への入院は延期ですのニャ。












0 件のコメント:

コメントを投稿