2026年9月16日水曜日

ああ、渋谷駅

 音楽教室の発表会は毎年渋谷の伝承ホールで行われる。今回も弦楽アンサンブルを聴きにいって、久しぶりに渋谷駅の構内を歩いた。去年渋谷駅に来たのは白寿ホールのコンサートを聴くためだった。

その時の駅構内はあちらこちらに塀ができて通い馴れたはずの渋谷が迷路になっていた。バス乗り場も見当をつけていったはずなのに、いつの間にか地下に降りてしまったり、見慣れぬエレベーターに乗ったら歩道橋の上だったり。結局他人が呼んだタクシーを横取りしてやっとコンサートの開演に間に合った。

今年は去年よりも進化していた。渋谷はもう70年以上もきているのだから方角はだいたいわかっている。それで私のように高齢であってもほとんど迷うことはないけれど、これが若くても初めて来た人には途方もない苦労の種になるのでは。まだ高度成長期以前ならば、渋谷駅構内は渋地下と二階建て。その後はさらに地下が深くなり上下の関係も考慮に入れないと歩けない。

今年はさらに歩道橋が四方八方に伸びて、うっかり降りる所を間違えたらえらいこっちゃ!交差点は徒歩で渡れないからまた歩道橋を上がって・・となる。昔の渋谷は新宿、池袋などと比べるといかにも田舎っぽくて原宿の竹の子族が出没し始めたあたりから、若者が渋谷の中心になった。

私は仕事場が渋谷のNHK、音楽教室も渋谷、通う電車は東横線だったから、渋谷駅までは自分のテリトリーと考えていた。パルコができて渋谷は若者の街となって、その後ヒカリエができてこれでおしまいかと思ったら、とんでもない、ずっとさえなかった井の頭線の駅構内はいまや高層ビル。5階あたりからバスが出るのってご存じですか?草津行きのバスは北軽井沢にも停まったけれど、いまでもそこから出ているのだろうか。

私のように新しもの好きでどこでも行きたいという人なら楽しいけれど、安穏と暮らしている高齢者にはほとんどいじめに等しいのではと思える発展途上地、時々憎々しげに渋谷は大嫌いとおっしゃるご婦人方、そういわずに迷路の散策と思っていけば案外面白いですよ。ただし、急ぎの用事は作らないこと。迷ったらえらいこっちゃだからね。

時々考える。こうして百年目の大改造をしている渋谷駅、今日本は平和だからできるけれど、戦争でも起きたらあっという間にがれきになってしまうのかしら。戦争の好きなおじさんたちが暴走でもしたら、もう世界中でそうなっているし、一瞬にして消えてしまう大都市、恐ろしい話です。












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