秋の日のヴィオロンのため息の・・・・
少し早いけれど宣伝です。
川崎駅西口改札を出て左へ。
すぐにミューザ川崎への通路が左手に現れます。
通路の先はコンサートホールを含むミューザ川崎。
建物に入ると目の先に柔らかな光の通路があります。
それを渡りきってエスカレーターで4階へ。
左手はコンサートホール入り口、反対側が音楽工房の入り口。
受付をすぎて中に入るとすぐに左手にあるのが、市民交流室です。
そこでささやかなコンサートを開きます。
大好きなモーツァルト。
そして一番手強いのもモーツァルト。
ヴァイオリンとピアノのソナタの中でも唯一の短調のこの曲は、母親の命の終わりを予感させる緊張感に包まれています。
普段のはじけるような軽やかさは影を潜め、モーツァルトの曲の底に、いつもは隠されている深い悲しみが表に現れています。
2楽章までの短い曲ながら、名曲です。
ヴァイオリン・ソナタと言われますが、ヴァイオリン伴奏付きのピアノソナタとモーツァルトは考えていたらしいです。
ちなみにベートーヴェン「クロイツェル・ソナタ」もベートーヴェンはそのように言っています。
モーツァルトの同類とも言えると私は考えていますが、プロコフィエフは才気煥発。
人を驚かせるのが好きだったと言うのも頷ける、明快洒脱なソナタ。
フルートのために書かれたものを後にD・オイストラフの助言を受けてヴァイオリン用に書き換えたもの。
特にフルートという楽器の持つ伸びやかさが最初のフレーズに感じ取れます。
私はピエール・ランパルの演奏でこの曲を聴きましたが、それ以前にヴァイオリンのレオニード・コーガンの演奏も聴いているので、どちらかと言うとヴァイオリンで演奏したほうが面白いと思っています。(フルーティストの皆さん、ごめんなさい)
これは身びいきかもしれませんが・・・
コーガンの音を聞いたときに、全身鳥肌が経つほどの感動を受けたのが、このソナタ。
思えばまだヴァイオリニストを目指してもいなかった若い頃に、コーガンの音を聴いてしまったのが何かの導きだったかもしれません。
フランクのソナタは、室内楽の頂点とも言えます。
骨組みのしっかりしたドイツ的な構成が当時のフランスでは歓迎されなかったそうで、晩年に書いた弦楽四重奏曲によって初めて高い評価を受けました。
この弦楽四重奏曲はフランク最後の年に書かれたというのだから、こんな名曲を書いた人にしては実に不遇なことだと思います。
今ではあらゆるソナタの最高峰に燦然と君臨しております。
チラシの画像は紅葉。
はじめは枯れ葉をアレンジしたほうがと思ったのですが、製作者が、それではそのものズバリになってしまってあんまりだと、紅葉にしてくれました。
チラシばかり華やかにならないように、頑張ります。
でも、枯れ葉の下には新しい生命の息吹が隠れている。
虫たちが暖かく冬ごもり。
春になれば下に落ちた木の実が芽吹く。
なんかほっこりしますね。
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