2018年3月26日月曜日

花盛り

今年の「雪雀連」の花見は盛大にと言いたいところが、年々人数が減ってきて少しさびしくなってきた。
それでも山田会長が元気に姿を現してくれたのがなにより。
満開の一歩手前の桜は、女性で言えば17~19才位の最高に清らかで美しい時。
部屋から眺める姥桜は、こんな時代もあったのさ~♬と歌いたくなる。
ちなみに姥桜とは・・・年を経ても残り香を漂わせている艶っぽい女性のことを言う。
実際は娘盛りが過ぎて年増になっても色香があるということなので、年増も過ぎてしまった私達はなんと言うのかしら。
婆婆桜?
私の残り香は猫の香りが混じって、ちょっと獣っぽいかもしれない。
性格も獣だし知能も獣並み。
実況中継で獣のような!と絶叫されるかも。
けものけっこう、「け」の前に「ば」がつかなければ、まだまだいける。

暇になった私は、これでもかと料理を作り、ゲストの持ち寄った料理と合わせてテーブルから零れんばかりになった。
昨日のメインはおでん。
築地で仕入れた牛すじを2日かけてコトコト煮込み、皆さんから出汁が美味しいと絶賛の嵐を頂いた。
ウオッホン!中々やるでしょう?

実は牛すじを煮込む過程でかなり生臭い匂いが鼻についたのだけれど、それも大根などの野菜、おでんの種を入れていくうちに、とてもまろやかな香りとなった。
香水の調合なんかもこういうふうにするのかな?
なぜか最近嗅覚が戻ったような気がする。
忙しく働いていた頃には、嗅覚は殆ど麻痺していた。
1部の匂いを除いて、どんなに一生懸命嗅いでも匂いがわからなかった。
良くわかるときと全くわからない時の差が大きかった。
今臭うのは、ストレスが減ったからなのか、それとも鼻の機能が良くなったからなのか。
年を取って機能が鈍くなる話はよく聞くけれど、だんだん良くなるというのは聞いたことがない。
先祖返りの一種かもしれない。
もし私があと数年で猿になっても見捨てないでください。
変わらぬお付き合いをお願いします。

参加人数が少なくなったのは、椅子が余ったので実感した。
以前は椅子が足りなくなって、ソファやピアノ椅子まで動員。
それも出来ない人はピアノの下に潜り込んで、赤ちゃんを寝かせていたこともあった。
それでも今年は上の階に住んでいる人たちが参加して、思いがけないほどの賑わいになったのが嬉しかった。

3階の住人は美人母娘。
近所の会社にお勤めのバリバリのキャリアウーマンと猫2匹。
さすがに猫は参加しなかったけれど、そのうちにキャリアウーマンの友人が参加して、大いに盛り上がった。
彼女たち2人は中学校の同級生。
雪雀連の中に彼女たちと同じ位の年代?のキャリアウーマンがいて、ソファで爆睡していた。
目が覚めた彼女は知らない人がいて驚いていたけれど、そのうち3人で意気投合。
なにか一緒に遊ぶ計画を立てていた。
こうして人の輪が広がって、雪雀連は増殖してきた。

最後には又歌やピアノが出て、今年も良い花見だった。
後片付けをしていたらお酒の空き瓶が少ない。
全盛期には空き瓶収集のためのプラスティック製の籠に入り切らなくて、2週間に分けて捨てた空き瓶が今はたったの6本。
飲ん兵衛を自慢するわけではないけれど、それだけ勢いがなくなったということで、そのうち一人で花を眺める日がくるかもしれない。
でも私は元々一人で居るのは寂しくないので、それも又よし。
呑気に花が見られれば。
日本の上空を核ミサイルが飛び交って、花が見られないような時代が来ないことを祈っている。








2 件のコメント:

  1. 静岡おでん作るのに牛すじを煮たことあります。匂いとるのに2~3回茹でこぼしてから、他の具を入れました。
    手間かかるけど美味しいんですよね。
    年とると少しの量で酔えるようになる、ってことで、お金がかからなくていいですよ。
    健康第一で長く楽しみましょうよ。

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  2. そうか、茹でこぼすのか。
    私はその知恵が働かなくて一日中牛すじの匂いに悩まされました。
    次の日に野菜を入れたらやっといい匂いになって、ほっとしました。
    あとで鍋底を見たら沢山のコラーゲン!
    これが全部効いたら美容に良いのになあ。

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