2018年3月27日火曜日

肩の痛み

お花見で流石に疲れたらしい。
1年に何回も無いけれど、珍しく昼寝をした。
目が覚めると夕方。
起き上がろうとしたら、肩に激痛が走った。
何だこれは。
思うに大きな寸胴鍋や、沢山のおでんの入った土鍋などを持ち上げたからかもしれない。
肩の痛みは去年からあったけれど、楽器を弾くには差し障りがないので放置していた。
けれど、今回は右腕が持ち上がらない。
これは一大事。

考えて、これは動かさないほうが良いのか、無理にでも動かしたほうが良いのか?
後者をとった。
動かさないで固まってしまったら一大事。
今のところはヴァイオリンを弾くのはやめておこう。
でも腕の周りの血行が悪くなるといけないから、出来る範囲で回したり上下させたり。
短気だからヴァイオリンが弾けなくなった時のことを考えた。
私はヴァイオリンが人生の大半を占めるけれど、もし腕がだめになったら他にやることを見つけるのは容易い。

本を読む、なにか勉強する、絵を描く、動物の世話をする、旅行に明け暮れる等々。
今まで怪我が心配でセーブしてきたスキーを極める、自給自足の生活をするために畑を耕す。
最後の畑は無理。
力がない、虫が嫌い。
まずは家の掃除から始めるのが良いかも。
それでもまだヴァイオリンを諦めるのは無理。

一晩寝たら肩の痛みはもっとひどくなっていた。
ベッドの中で腕の運動、肩回し。
湿布薬を探してあちこちかき回したけれど、こういう時に限ってみつからない。
普段はそこいら辺に散乱しているのに。
起き上がって朝食の支度中にも痛む。
今日はモーツァルトのソナタの音合わせの約束があるのに、困った。
キャンセルするのは残念だから、間際まで様子を見ることにした。

高名な女流チェリストのKさん。
以前ブラームスの「弦楽6重奏曲」でご一緒したことがある。
彼女は素晴らしいチェリストで、ダイナミックな演奏をする。
楽しく練習を重ねていたけれど、ある日「私は今日右肘が痛くて弾けないから、音をあまり出せないけど」と言って練習が始まった。
最初は慎重に弾いていた彼女だったけれど、練習が進むと肘の痛みは吹っ飛んでしまったらしい。
大丈夫かなと思うほど練習に熱が入って、結局肘をかばうこと無く弾いている。
ハラハラしながら見ていた。
いつもの彼女の朗々とした素敵な音が部屋中に鳴り響いた。
練習が終わっても何も言わないから、たぶん大丈夫だったのだと思うけれど。

それを見ていたので、たぶん私も弾けば治ると思っていたら、起床以来3時間。
すでに肩の痛みは消えた。
消えたというよりヴァイオリンを弾くには差し支えない。
長年の鍛錬は恐ろしいもので、他の部分が駄目でもそこの部分だけセーフ。

さて、今日の音合わせはモーツァルトのK.296  inC 。
単純でキラキラして、こういうのが1番難しい。
曲の最初と最後はオペラの幕開けのような愉快なファンファーレ。
満開の桜の季節にふさわしい。



























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