北軽井沢ミュージックホールフェスティヴァル
雪雀連 夏のコンサートプログラム
モーツァルト:ディヴェルティメント第1番 K.136
ヴァイオリン二重奏曲、コントラバスとヴィオラ二重奏曲 他
コントラバス小品集 クーセヴィツキー:小さなワルツ他
モーツァルト:ピアノ協奏曲イ長調 K.414
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンの協奏曲 等々
ヴァイオリン 今村恭子 山元操(賛助出演)野村真澄 原ゆかり
ヴィオラ 加護谷直美 コントラバス 本間園子
ピアノ(賛助出演)諸隈まり
2019年8月20日(火)14時開演
北軽井沢ミュージックホール
今年も北軽井沢でのコンサート、スキーの仲間の雪雀連の範囲から少し拡大して、今回は昔の仲間たちが参加してくれることになった。
オーケストラで苦楽をともにして青春時代からこんにちに至るまでのお付き合い。
しかも皆、少しも腕前が衰えていないという驚異的な人たち。
衰えているのは私だけで、少し後輩の真澄ちゃん、ゆかりちゃんなどは現役バリバリ。
生きのいいヴィヴァルディが期待される。
いつものピアニスト大田さんが目の手術のために今回はピンチヒッターの登場。
諸隈まりさんが快く引き受けてくださった。
大田さんが出演不可能と言われたので最初は弦楽器だけのプログラムで編成するつもりだった。
それでもバロックにチェンバロは付きものだから、結局ピアニストにお願いすることに。
せっかくピアニストがいるから、弦楽四重奏で伴奏できるアレンジのモーツアルトの協奏曲をプログラムに入れた。
私がコンサートの構成にあたっての考えは、単に上っ面が楽しいだけではない奥深いクラシックの魅力を知ってもらいたいということ。
有名な曲のイントロだけ集めたり、手軽な楽章だけ聴いてもらうのではなく、まるまる一曲聴いてもらいたい。
クラシック音楽は入り口が狭く入りにくいかも知らないけれど、ずっと奥まで無限に続く森のようなのだ。
何回も聴いていくうちにいつのまにか心に堆積していく。
それが日がたつに連れて熟成され心の養分になって一生涯の友人になる。
どんなに離れていても必ず友情は続くというような。
常に内側から湧いてくるようになる。
子供やクラシックに興味がない人たちだからと言って、それに合わせて軽い曲を聞いてもらうより、本気でかれらに向き合って真剣に演奏すると必ず手応えはある。
以前、様々な学校を回って演奏していたことがあった。
プログラムは知られた曲だけでなく、おそらく子供では聴いたことのないようなバロックの協奏曲の全楽章などを演奏した。
時間も長かったりするけれど、子どもたちはじっと演奏に聞き入ってくれた。
終わると熱狂的に拍手されて驚いた。
おそらく後にも先にも二度と聴くことのない曲かもしれないが、感動してくれたのだった。
それも一つや2つの学校だけでなく、行くところでは必ずと言っても良かった。
しかも幼稚園児でもそんな反応があった。
子供だからといって易しい曲を選ぶのではなくて、本当に長い時間生き延びてきた名曲は、年齢や生活の差を超えてひとを感動させる。
北軽井沢は生演奏が聴ける環境が都会に比べて少ない。
軽井沢には大賀ホールや小さくても趣のあるサロンがたくさんあるけれど、北軽井沢は残念ながらミュージックホールも野外同然。
しかし施設は少なくても、そこはかとなく文化的な雰囲気があるのはどうしてなのか。
そういう人たちに生の楽器の音を聴いてもらい、今後の音楽環境の発展につながると良いと思う。
私の使命はこんなところにあるのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿