2019年5月21日火曜日

猫、はじめての旅行に行く

築20年を過ぎた我が家はだいぶ見すぼらしくなっていたのが、この一ヵ月ほどのメンテナナンスでさっぱりと小奇麗になった。
今日はものすごい突風と雨の中で、足場が取り払われて全貌が見えてくると、なんとなく薄汚れた顔が洗いたての顔のようになった。
工務店の社長にそう言うと、そりゃここまで手を入れればきれいになりますよと、偉そうに自慢された。

それにしても若い職人たちがよく働く。
大風大雨をものともせず、午前中で終了。
御殿場の方から来るというから、今朝は心配していた。
東名高速が50キロ制限とかニュースで見たので。
でも時間どおりピカピカの臙脂色の大きなトラックがやってきて、私の心配を他所に、さっさと働き始める。
何週間か足場があったので、窓も開けられなかった。
うっかりすると、突然「おい、窓が開いてるぞ」と人の声がして、人の足が見えたりするので。
この雨の中で足を滑らせたりしないかとハラハラした。

今朝雨の中、私は最寄り駅近くまで行くうちにビニール傘を風で壊した。
帰りはどうしようかと思っていたら、お店の人が自分の傘を貸してくれた。

他人の傘だから壊すとまずい。
最初から広げないでつぼめたままでさして来た。
傘お化けに見えるかもしれないけれど、太っているから凄みがない。
周りの人をよく見ると、皆平然と傘を壊すことなく歩いている。
どうやったら、壊さないでいられるのか不思議。

歩くことも傘を差すことも並外れて不器用なのに、よくぞこの年まで生きて来られたものと思うけれど、それは周りの人たちが苦労していることの証明とも言える。
一昨日、ノンちゃん山荘に行くから水道電気の元栓よろしくとルオムの森の明美さんに電話した。
彼女から管理事務所に伝えてもらったら、もっと早く言うように叱られたらしい。
水抜きとやらが難しい作業らしい。
それも今まで何回も周りの人から言われていたのに、つい忘れる。

北軽井沢のノンちゃんの山荘は、彼女亡き後私が受けつぐことになった。
けれど、その後の手続きは遅々として進まず、まだ私のものではない。
ご遺族から使っていていいよと許可をもらっているので、我が物顔に出入りしている。
家は人が住まないと荒廃するから、少しはお役にたっているのかも。

今回、初めて猫を連れて行く。
うちの猫のコチャは超絶人見知りのうえ、警戒心、猜疑心のかたまり。
長いドライブに耐えられるかどうか。
トイレはどうする、あちらで物を食べなくなったらどうしよう・・・様々な心配事がよぎる。
だから今まで旅行には連れていけなかった。
しかし、今後は慣れてもらわないといけないので、今回はテストケースとなる。

獣医さんを見つけておかねば。
案外ケロッとして馴染むかもしれないし、そのへんはやってみないとわからない。
今まで私が長い旅行に出るときは大騒ぎ。
キャットシッターとして任命された周りの人達は迷惑この上ない。

今回、外の猫たちは、近所のお嬢さんがみてくれることになった。
すぐ近くに住んでいる彼女は、うちに来る白黒のメス猫の姿が最近見えないと心配していたらしい。
その猫は、そもそもうちの外猫第一号。
朝飯にありつけると猫社会に情報が流れると、次にやってきたのは痩せたオス猫。
遠くから羨ましそうに眺めて、他の猫が食べ終えた頃食べ残しに口をつける。
しかし体力が回復し始めるや、だんだん態度がでかくなって、先輩の白黒をいじめるようになった。
白黒が私にすっかりなついて、歩くときに足にまとわりつくのも気に食わないらしい。
食べているときに私が白黒を撫でるのも癪の種らしい。

そして可哀想な白黒は、近くの植え込みの陰で私をじっと待つ毎日。
私がいればいじめられないのがわかっているのだ。

今朝は屋根のある駐車場に意地悪猫がいるので、外の植え込みで待つには風雨が強すぎて、白黒は餌にありつけなかった。
野良がいなくなっても工事の人がたくさんいるので、出てこられないらしい。
猫も生きていくのは大変なのだ。

うちの箱入り娘が明日から北軽井沢に馴染んでくれるかどうか。
雑木林の中の家は気分が良いから、猫だって良いに決まっていると思うけれど。
以前ペット用のキャリーバッグを戴いたので、それに入れて行こうかと。
本人はそれが明日、どんな使われ方をするのかわからないでノンシャランと頬ずりしている。
明日は恐怖で震え上がるのも知らずに。






















0 件のコメント:

コメントを投稿