行ってきましたよ。免許証の更新に必要な認知機能検査を受けてきましたよ。
全く面倒くさいけれど、これを受けないと免許証がもらえない。高齢者になると色々七面倒臭いことが多い。私はまだ免許がないと生きていけないので、返納などとんでもない。必死で検査を受けてこの先何回も更新しないといけない。今の世の中、車自体に安全対策が施されているからかなり事故も減ったことだろうと思うのに、未だに暴走自動車の事故があとを絶たない。自分に余程の自信があるならともかく、高齢になったら安全な車に乗らないといけない。そういうことにお金を惜しんではいけない。
先日判決が下った池袋の暴走事故など、お金がある人がタクシーを使わないで多分安全装置のないクルマに乗って走り回る。走る凶器とはまさにこのこと。彼は今までなんでも自分の言い分が通ってしまう環境にあったに違いない。奥さんの言うことも子どもたちの意見にも従わず、車が悪いと宣う。これでは事故の被害者のご遺族は、歯ぎしりしても慟哭してもやりきれない思いはなくならない。
他人のことを言っても、自分だって事故を起こさないという保証はないのだから、最大限の努力はしますよ。歳を取ると毎日の体のコンディションの差に驚く。例えば視力。昨日は良かったけれど、今日は霞んで見えないなんて言うのはザラにある。今年の春ころだったか、足が攣って大変だった時期があった。運転の最中に起こったので直ちに車を路肩によせ、治った時点で自宅に引き返した。目の前に関越道の入り口があって、時間をかけてここまで来て引き返すのは甚だ無念だったけれど、この先こんな状態で高速道路を走るわけにはいかない。その日は自宅で休息して、次の日、足攣りに即効性のある薬持参で再出発した。
私は非常に用心深い。大胆なことをする割には臆病者で慎重でもある。だから今までは事故はなかったけれど、この先認知機能に問題が出てタガが外れたら恐ろしい。その前に自分で気が付けばいいけれど、徐々に蝕まれていったらどこで線引きができるのかわからない。この検査は私にとってはとてもありがたい。
検査申込みのハガキが届き、近所の自動車教習所に電話をしたら、すでに数カ月先まで空きがないと言われて目の前が真っ暗になった。数日後に再申し込みができるので電話をするようにと言われたけれど、その時点でも予約がいっぱいと言われて諦めた。こんなことでは期限切れになってしまう。
他の教習所に電話をすると、教習所でなく運転免許センターに電話をしてみたら?と教えてくれた。そちらに行ったほうが早いですよ、と。ハガキに書かれたものでない電話番号も教えてくれた。その教習所でも3月半ばまで空きがないという。
次の日、運転免許センター受付時間ぴったりにかけたら、即つながった。やれやれありがたい。そうしたら次の日にはもう受けられるというではないか!電話のオペレーターの親切なことといったら、びっくり。駅からバスに乗る道筋や、現場に着いてから会場までのエスカレーターの乗り方まで教えられ、最初にかけた教習場の横柄な応対とは雲泥の差だった。次の日はこちらが空いていないので4日後の今日、試験場に行った。妙に空いているので気がついたけれど、コロナのために外国人がいない。海外渡航者もいないからその分手続きも簡単で時間がかからない。オペレーターの親切さは時間つぶし?いえいえ、本当に親切な人だったのだ。
試験場に行くと部屋の前に椅子が並んでいる。先客が10人ほど座っていたけれど高齢者講習にしては若い人もいる。はて、若くみえるのか、本当に若い人が別の講習を受けにきているのか。私のように歳不相応に若作りというのもいるけれど、前回の高齢者教習のときに教習所で一緒に受けたときは爺さんばかりだった。女性は私一人だったから、あちらも「へえ、こんな婆さんでもまだ運転しているのか」と思ったのだろう。
今回はかなり広い部屋で、静かに作業をしている人たちが見える。しかも途中で入っていったり出てきたり・・はてな、これは?
呼ばれたので部屋に入っていくとタブレットを与えられた。なるほど静かなわけで、試験の受け方の注意事項も質問もイヤホーンで出るのだから。時間の制限はあるけれど、自分のペースで進められるから、非常に具合がいい。私は試験対策バッチリ、しかも前回の高齢者講習と全く同じ問題「これでできなかったら本当のバカ」なんてのんきにゲーム感覚で楽しんできた。
しかし、帰りの電車で考えた。私は拙速が欠点。答案の見直しもしなかった。いつでも最後のツメが甘い。名前の欄に住所書くのは日常茶飯事、取説もいい加減に読むから製品が完成しない。ビスが余ってはてな?なんて。結局認知機能の再検査なんて言うことになったらどうしよう。このように非常に心配性なんです。
運転免許センターの電話番号を教えてくれた教習所の受付さんは、仮おさえで教習場で一番近い日の予約を受けてくれて、もし、運転免許センターでもっと早い日が取れたらキャンセルしてもいいですよと言ってくれた。そのとおりになったのでキャンセルの電話をすると「良かったですねえ」と一緒に喜んでくれた。世の中親切なひとばかり。
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