元日のよる、恒例のニューイヤーコンサートを見た。すっかり忘れていたので気がついてチャンネルを変えたのが後半だった。
最近のニューイヤーコンサートはウイーンフィルのメンバーもすごく若返って、もう私たち世代の人はいない。昔はかなり高齢者がゆったりと座ってニコニコ演奏していると思っていたけれど、あれは私が若かったのでそう見えたというだけだったのかしら。今回も学校出たて?というほど若い人たちに見えるけれど、皆さんもうベテランなんでしょうね。
一番の変化は演奏者たちの態度。昔のニューイヤーコンサとといえば、聴衆よりも指揮者よりも何よりも演奏者たちが楽しんでいるという感想だった。ニコニコして白髪の方たちが大喜びで弾いているというような。指揮者も心得たもので、時には演奏者に任せて踊っているというような。
最近は姿勢の良い模範的な若者が一音たりともおろそかにせず、きちんと弾いているという演奏。昔だって決していい加減な演奏ではなかったけれど、本人たちが揺れ動いてまるで踊ってでもいそうな感じがした。ときにはお腹の中でワッハッハと笑ってでもいそうに。少なくともボスコフスキーなどは指揮者がそんなにふざけてどうすると思っていると、演奏者も悪乗りして大騒ぎ。でも今や世界中に発信される世界的規模になってしまい、おふざけは禁止なのだろうと少し気の毒なような。
これは人類の進化につながるのか。お行儀良いというのはオケマンではありえないとおもっていたけれど、私が特殊すぎたのかしら。なにかしらおいたをするのが彼らだったから。
指揮者の故秋山和慶さんなどは典型的ないたずらっ子だった。あの白髪の端正なお顔からは想像もつかないびっくりな。私たちはその犠牲者で、真面目なお顔でふざけるから観客にはわからない。ステージで笑うという不謹慎な我々が悪者になった。私は特に笑い上戸でもう一度笑うと止まらない。本当に困らせられた。
「チェロと私」という本を書いたチェリストのピアティゴルスキーも、とんでもないいたずらをしたことを本の中で告白している。この本はもう絶版だから高い値段で買わなければならないけれど、抱腹絶倒ですぞ。
ウイーンのオペラ座でもわがままなプリマドンナと裏方さんの攻防戦などなど、音楽界は常に冗談と笑いに満ちた世界だったけれど、今や皆さん優等生?まだ片鱗は残っているかな。
そのウイーンフィルのニューイヤーコンサートを見ていたら観客席に知り合いを見つけた。休憩中?左右が空席でなにやら周りを見回している女性が一人。どことなくあたりを見回している様子が写った。やや!軽井沢のY子さんではないか。セレブであるとは知っているが、あんないい席で。撮られているとは知らず笑顔ではないからご忠告申し上げた。
私が掃除も行き届かない散らかった部屋で一人、残り物のきのこ汁をすすり冷凍のパンにチーズを載せて食べているというのに。しかも、まさか人違いと思ったので先程送られてきたウイーンの写真と比べてみても服装からして本人に間違いない。
早速ライン。誰も見ていないところでもあくびをせず作り笑いをしなさいとご忠告。しかし誰とも話していないのに笑っているのは危険かも。彼女もわかってるさ、私の忠告だけはきくな、と。彼女の名誉のために言うけれど、実際はあくびはしていません。それはウイーンフィルのためでもある。ウイーンフィルの演奏が退屈だったのかと思われかねない。
実は私は生のウイーンフィルはたった一度、ウイーンに行ったときに聞いただけ。その後ウイーンへは二回行ったけれど、演奏会に行かずスペイン乗馬学校に行ってしまったので、音楽より馬かよと言われそう。
0 件のコメント:
コメントを投稿