2011年9月3日土曜日

誕生日の贈り物

今朝誕生祝がどっさり届いた。でも、私は4月生まれ。お祝いしてくれたのは美智子さん。プレゼント用意しておいたのにどこにしまったのか忘れて・・・・と連絡が入ったのが数か月前。そして今朝思いがけなく、見つかりましたと言って、まあ、出てくるは、出てくるは、沢山のプレゼント。その中にあったのがこの「猫の教科書」だった。これは猫の視点から見た猫の魅力を書いたもので、本当に猫好きでないと書けないし、猫を飼ったことがなければ、こうまでよくわかるものではないと思う。非常に皮肉な人間批判もあって、一味違う猫もの、終始ネコがいかに快適に生活できるかを猫の目からとらえている。出だしから意表を衝くのは、これが猫の手によってタイプライターで書かれているという設定。わけのわからない原稿を手にいれた編集者がポール・ギャリコに相談して、その暗号のような文章を解き明かしていくと、驚くべきことにそれは猫が書いたものでだった。ホフマンの「雄猫ムルの人生観」とか漱石の「吾輩は猫である」とかあるけれど、それらは猫から見た人間社会または文明批判などだけれど、これは猫がいかに立ち回って快適な生活をゲットするか、という徹底的に猫中心、ネコの立場にしか立っていない。人間は虚栄心に弱い。そこを攻めれば上手く飼ってもらえて、しかも猫の言いなりに人間を教育することができるなど、納得のいくことが多い。ふーむ、こうやってうちの猫共も私を丸め込んだのか。

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