2011年9月29日木曜日
ノラは駐車場ねこ
毎日現れるノラはいまだに人に心を開かず、でも、しっかりとご飯は食べていく。1メートル圏内に寄ろうものなら、フーっと言って威嚇していたのがなくなったのが唯一の進歩。食べるのを見ていても大丈夫になったけれど、目の隅で私の動向を把握していて、立ち上がろうとすると斜に身構える。かわいそうに今までどれほど苛められてきたのだろう。体もがりがりだったのが少し毛艶もよくなってきた。さて、この冬をどうやって乗り越えさせるかが問題。駐車場の物置の裏にわずかなスペースがあるので、そこに小さい物置を置いてねこ小屋にしてあげようと思っているが、果たして入るかどうか。入ってもほかの猫が来た時に逃げ口がないといけないから、裏にも出入りの穴をあけておこうなんて、いろいろ心配事だらけ。一番いいのは捕まえて綺麗にして、貰い手を探すこと。でも、この様子では、手を出したら引っかかれてギザギザに傷ができそうだから、とうてい無理な話のようだ。長年ノラをやってしまうと、人間が思っている以上に野生化していることが多い。うちのなっちゃんはノラのお母さんにそだてられたのに、すごく社交的で人に可愛がられる。でも、ご飯を食べているときには、ノラ丸出しになる。食器から食べ物を持ち出してかくれて食べたりするので、周りが汚れてこまっている。もう、うちに来てから10年以上もたつというのに。駐車場ノラは一度だけ私の後をついてきて、玄関下の階段まで来たことがあるけれど、決してそれ以上は上ってこなかった。いつになったら、私が怖いおばさんでないとわかってくれるのだろう。人間には怖くても、猫にはこの上なく優しいとわかってくれるのはいつの日になるか。
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