2011年10月3日月曜日

あれっ、

先日からgoogleと私のホームグラウンドのijkのメールアドレスが交錯していて、私がわかりもしない癖になんやかや、パスワードを変えたりしたものだから、ぐっちゃぐちゃになってしまい、ついにnekotamaに投稿できない状態になっていた。今朝までそうだったのに、今するりと入れた。と言うことはいつもの名人がなんとかしてくれたのね。まあ、ありがたい!もう、しばらくnekotamaには入れないものだと思っていたので、とてもうれしい。ということで張り切って投稿しようとしても出てくる言葉は「疲れた」のみ。
9月30日東京文化会館小ホールで、古典音楽協会の144回目の定期演奏会が開催された。3月に開催する予定が大震災で流れ、秋に延期することになった。プログラムはそっくりそのまま持ち越しとなった。私はヴィヴァルディのヴァイオリンコンチェルト「愛」と言う曲のソロをひくことになっていたので、3月のコンサート予定日を目指して体調や仕上がりをコントロールしていたのに肩すかしされて、この夏の暑さを乗り越えてから再構成しなおしで、けっこう辛いものがあった。その間も何回かのコンサートで別の曲を弾いたりするので、なかなか集中することが難しくなる。間際まで気持ちが落ち着かなくて、自分の思いが音に出なかったり、体調も崩しかけたりしたけれど、当日、超満員の聴衆の前に出て行った時には、本当に幸せなひと時になった。緊張でもう少しで震えそうになっても、訊いていただける喜びはそれを上回っている。ソロの出だし、何百回、さらったことか。これと思える音が本番で出せなかったのがくやしい。プログラムの第一曲目で思い通りの音を出すということは至難の業。ぎっしりと客席が埋まっている大勢の人の前で、落ち着けと言われても中々そうはいかない。今を去る何十年もの昔、故レオニード・コーガンの演奏会で、最初の音に鳥肌が立ったことがあった。まだ子供だった私にも、天上から流れてきたような素晴らしい音色は一生耳に残るものとなった。あんな音が出したい、常にそう思っていても名人と迷人の差は埋められるものではない。一生に一度だけでいいから、出してみたいものだわ。

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