2011年10月4日火曜日

猫の情報網

ノラに餌をやり続けていたら、なんだか家の周りのカラスが喧しい。ノラが食べ終わるとさっと食器をかたずけるようにしているけれど、上空からじっと見ているのだろう。最近はレッスン室のベランダの柵に止まってうちを覗き込む。私はカラスが平気だからいいけれど、嫌いな人は怖気をふるうに違いない。最近ノラが餌の時間になっても来ないことが多い。なぜかというと、ほかの強そうな白黒の猫が待ち構えていることがある。それと、いかにも育ちのよさそうな三毛が2匹、私を見ると逃げていく。おや、うちの近所にこんなにたくさん猫がいるとは思わなかった。お隣は大の猫嫌い。某宗教の熱心な信者なのに憐みの心が皆無で、それが子供を産んだばかりの猫であっても、ものすごい剣幕で追い払う。本当に仏教徒なのだろうかと疑念がわく。しかし、毎日餌は食べきれるだけしか置かないし、食器も食べ終わるのを待って即かたずけるのに、ほかの猫がどうして来るのだろうか?妙に羽振りの良くなったノラを見て、なにかあると勘付いたのか。ノラが言いふらしたのか。あそこへ行くと餌もらえるよ、とかなんとか。故人になってしまったけれど、かかりつけの獣医のヒゲ先生がよく言っていた。猫の社会には情報網があるんだよ、と。よく夜中に駐車場などに猫が何匹も屯しているのを見かける。あれは、ねこの地域社会のコミュニケーション。あそこで問い詰められたノラがうっかりしゃべってしまったのかもしれない。実は自宅の飼い猫よりもノラには良いものを食べさせている。これから寒さに向かって生き延びるためには、栄養が必要になるから。もし、ノラが家に入れるようになったら、粗食に耐えてもらわないといけない。暖かく運動量も減る部屋飼い猫なら、必要最小限でいいから。ノラはそれならこのままの方がいいと言うかも。ねこはなんたってグルメだから。

0 件のコメント:

コメントを投稿