2011年10月13日木曜日

ノラのおうち

ノラはうちのベランダに来て入りたくてしかたがないようだ。網戸が張ってあるのでベランダからは出入りができないようになっている。その網を外からカリカリする。そこへたまさぶろう登場。ラッパのような甲高い大声で脅しをかける。それでもノラは羨望の眼差しで中の猫たちを見ている。たま以外の猫たちはおおむね好意的で、対面してニャンニャンなど可愛らしく鳴く。ノラが冬場に住む家を作らないといけない。駐車場に物置が6個。ここに駐車している人たちが使っている。そのなかで一台空いている物置があって、前に使っていた人が車をぶつけて扉がひしゃげている。そこに段ボールに猫ベッドを入れて暮らせないかと考えた。扉が閉まってしまわないように煉瓦でおさえて、出入り口に斜めに板を置いてみた。これなら多少寒さはしのげる。意地悪な人も他人のうちの物置には手が出せない。冬になって、ノラがその頃までに馴れてくれれば家に入れてもいい。そのかわり、たまさぶろうとの壮絶なバトルは覚悟しないといけない。いつも新しい猫を入れる時に、ウンザリするほど時間がかかる。初めに連れていければ獣医さんに診てもらう。ダニ、ノミを退治し、予防注射をしなければならないようならしてもらう。のらが雄なら去勢、メスなら不妊手術をする。うちに入れたらまずお風呂場に隠し、それから徐々にケージにいれて馴れさせ、最後にご対面。一ヶ月くらいはあちらこちらでフーフー、ウーウーとかしましい。それが済むとようやく受け入れられて、一緒に餌を食べ始める。その間のこちらの気の遣いようったら大変なもので、うちに帰るとまず古参猫の頭を撫で、それから新参者にただいまを言う。新参者はほかの猫がいるところでは可愛がってもらえないから、トイレにまで付いてきて甘える。そのうち皆どうでもよくなって、初めて平和が訪れる。ああ大変!

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