2017年10月16日月曜日

誘蛾灯

ネットのニュースで日本の美脚タレントの表彰式の画像を見た。
自分のことはものすご~い高い棚に載せて言わせてもらうと、膝から下が曲がっていてどの人もあまり美しくない。
それでも私に比べると月とスッポンどころの差ではなく、一般人から見れば惚れ惚れするようなレベルなのだと思う。
いまどきの若い女性は、女優さんも真っ青なくらいきれいな人もいるけど。

最近のマイ・ブームは主にイタリアから輸入のワンピースの通販。

同じヨーロッパでもフランスとイタリアでは微妙に違う。
イタリアものは、遊びが多い。
通販で買うときには画像で見るのでディテールがよくわからない。
膝下丈のスカートかと思ったら、後ろは確かにそうなんだけど、前を見るとミニだったりして、買わなくてよかったとホッと胸をなでおろす。
袖は普通左右2つついていると思うでしょう。
ところが片方袖がなかったり。
色は華やかを通り越して、ぎょっとするほどの新鮮な組み合わせ。
とにかく面白いことが好きなので、こういうのが私好み。
似合うとか似合わないとか関係なく、デザインが面白いとつい買ってしまう悪いクセが出る。

一時期はスペインの女流デザイナーの服に凝っていた。
異素材の組み合わせや色の面白さが気に入っていたけれど、非常に着にくい。
重すぎたり長過ぎたり。
もちろん服が悪いのでは無く、私が標準よりだいぶチビというのがいけない。
こういう面白い服はモデルさんが着たら素敵だろうなと想像するけれど、私が着たらハロウィンのかぼちゃの仮装みたいになってしまう。
それでクローゼットに高価なマントやスカートが数年来ぶら下がっている。
この先着る予定もないのに捨てられない。
普段は洗いざらしのジーパンTシャツ。

今ハマっているのはイタリアのシルクワンピース。
コンサートの衣装にと思って最近買ったのは、身頃は薄いシルク。
襟と袖口と裾が厚手のシルクでカラフル。
届いてからびっくりしたのは、裾の前と後の長さが違う。
説明には膝丈と書いてあるのに、写真を見るとどうしてもロング丈。
どちらにしても私が着れば膝丈はロングになるからと思って注文したら、なんと前は膝下までの丈だった。
襟は着物の半襟みたいなイメージで、これをステージで着るというのもなんだかなあ、というわけで只今絶賛迷想中。

夜中にこの通販サイトへ行くと次々に面白い服が現れる。
敵も心得たもので、広告が絶え間なく現れるからついクリックして誘蛾灯に引っ掛かった蛾みたいになってジタバタ。
1つ買うと止まらない。
先程のドレスを買ったら、次々とあれもこれも、結局あっという間に4着。
お金が飛んで消えていった。
ミニワンピースと説明があったのが、届いたら立派に膝下まであった。
いかにモデルさんたちの足が長いかが、わかるというもの。
そしてそのモデルさんたちの足のきれいなことったら・・・!
やはり日本人はかなりレベルが高くても、欧米人にはかなわない。
と、ここへ持ってきたかったわけで。

デザインが琴線に触れるからお金を使いすぎて、金銭には触れられなくなる。
もう限界だというのに夜な夜な目を光らせてカタログを見る。
不気味ですねえ。
そのうち、イタリア製のシルクドレスを纏ったホームレスが野良猫に囲まれて橋の下に寝ていたら、それは私です。











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