今日は気温は高めだったけれど風が爽やか。
わが家の前の桜並木を歩く人達も心なしかノンビリしている。
眼の前をダックスフントを連れた人が歩いていた。
カチャカチャカチャカチャ・・・ん?一体何の音?
追い越す時に耳をそばだてたら、ワンちゃんの足音。
爪が伸びて?いるらしく、可愛らしい音がする。
追い越しする時に飼い主さんに「爪の音が可愛いですね」と言ったら不思議そうな顔をされた。
「え、音がしますか?」
毎日散歩していると思うのに、気がつかなかったらしい。
電車に乗ると車内アナウンスが聞こえた。
「足を前に突き出すと他のお客様の迷惑になりますので、突き出さないでください」
はいはい、私はいくら突き出しても通路まで届かないから大丈夫ですよ。
それでさっき会ったダックスフントのことを思い出した。
私達同類ですもの。
今日は今年始めてサンダルを履いて出掛けた。
それでなにかと足のことが気になったらしい。
先日筋トレをしにジムへ行ったら、今日は靴を履かないで裸足でやりましょうと、パーソナルトレーナーのKさんに言われた。
裸足でというと気になるのは足のケア。
良かった、つい先日足の角質の手入れをしたばかり。
ケアの前の足は人様に見せられない。
かかとガサガサで、大根、生姜やにんにくだっておろせそうな具合なのだ。
サンダルを履く時期が近付くと慌ててお手入れ。
それでもツルツルとは言えない手入れ途中。
ずっと以前、プールで休憩中に友人から「足の裏がきれいねー」と褒められた。
その頃は本当に足裏からどこからどこまで、きちんと手入れをしていたし、若かったから(今よりは)ツルッツルにしていた。
「そうなの、私の身体で1番綺麗なのは足の裏なの」と自慢したけれど、今はもう見る影もない。
どこもかしこも、しわしわがさがさ。
裸足で歩いたら、今朝のダックスみたいな音がするかもしれない。
足音で「あ、nekotamaさんが来た」ってわかってしまうかも。
ガサガサガサガサ・・・・私はゴキブリか!
すごーく昔。
♬あしおーとだけーで、あなたーがわかーる、めをとーじていてーも、あなたがわかる♬
という曲が流行った。
オーケストラに足音に特徴のある人がいて、靴音がうるさい。
引きずっているのか、エネルギーが有り余っているのか、その両方かもしれないけれど、やたらに足音の目立つ人がいた。
丁度その人と一緒に弾いている頃の歌だった。
私はジョルジュ・シムノン作のメグレ警視シリーズが好きだった。
メグレ警視が家に帰ると、自分でドアをあけなくてもひとりでにドアが開く。
彼の家が自動ドアだったわけではない。
奥さんが彼の足音がすると待ち構えていて、彼のためにドアを開くから。
あれはシムノン氏の理想の奥さん像だったのかとも思う。
現実はそんな甘いものではないのに。
ドアくらい自分で開けなさい、メグレさん。
往きの電車で白人系の女性が座っているのを見たら、とても足が短い。
あらま、西洋人でも足が短い人がいるんだなあと、妙に親近感を覚えた。
帰りの電車では日本人の女性。
すごく足が長い。
ほんっとに長い。
世の中変わってきた。
昔はバレーダンサーといえば西洋人に限ると思っていたけれど、最近の日本人は決して引けをとらない。
ミス・ユニバースで日本人初の優勝した人は誰でしたっけ。
八頭身と騒がれて感心したものだけど、最近は八頭身どころではない。
以前NHKの通路で、私と同じようなずんぐり体型の人と歩いていたときのこと。
向こうから来た女性の足の長さったら驚異的で、胸から下にすでに足が生えているようだった。
私と友人は側を通り過ぎてから「今の人間?」「いや、宇宙人」
やっかみではないけれど、あまり長すぎるのも火星人みたいで気味が悪い。
今日はダックスフントに始まって足のことばかり気になる日だった。
サンダルを履いたらまだ爪を塗っていなので、裸足で歩いているような気がした。
マニキュアもペディキュアも好きでは無いけれど、なぜか夏になると塗りたくなる。
足のことばかりで今日はあしからず!
ここに落とすと思ったでしょう、みなさん。
どうせ私のやることは読まれていますからね。
そう言えば黒田節に「爪音高き想夫恋」という歌詞があった。
ダックスフントの歌ではありませんよ、念の為。
追記
黒田節の歌詞の2番
峰の嵐か松風か 訪ぬる人の琴の音か
駒を引き止め立ち寄れば 爪音高き想夫恋
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