2018年6月14日木曜日

新幹線

新幹線の中で斧を持った人に切りつけられ、死傷者が出たという恐ろしいニュース。
関西方面へ行くときには、私はいつも新横浜から乗る。
この次新横浜で乗ったら、隣に怪しい人がいないかどうか確かめてから座らないと。
例えば赤ちゃんと一緒のお母さんとか高齢の女性とかだったら、まあ大丈夫。
でもわからない。
高齢でも、私のように獰猛な人種もいるから。

先日博多行の新幹線で起きたのは、外国人女性に炭酸水がかけられるという事件。
通路を挟んだ座席から女性めがけてシュワッと炭酸水を発射!
女性の右半身が濡れてしまった。
新横浜から乗り込んだ犯人は座席に座るなり、持ってきた炭酸水の蓋をプシュッとなんの考えもなく開けた。
手に持って揺らされた発泡性の中身は、いきなり開けられたために勢いよく発射して、通路の向こうまで飛んでいった。
この事件の犯人はnekotamaというおっちょこちょいなオバハンだったというオチがつく。

考えることをしないから、このような失敗は数限りない。
その外国人は、まだ若いきれいな人だった。
突然の攻撃にびっくりしたようだったけれど、慌てふためいた猫が謝りながらハンカチで拭いたりしたため、悪気はなかったものとみなされて事なきを得た。
これで怒りっぽい某国の人だったりすると、わざとだなんのと騒がれたかもしれない。
その人は床に溢れた水を拭き取ってくれた。
これをきっかけに話をしようかと思ったけれど、ど下手な英語を周囲に聞かれるのもしんどいからやめておいた。

その人は降りるときにこちらを見てにっこり、そしてバイバイをして別れたから日本に対する悪感情は芽生えなかったものと安堵した。

まだ新幹線のできる前の信越線で、いやな目に会った。
昼過ぎの車両はガラガラで、私の座席のずっと向こうに一人だけ男性が乗っていた。
そしてこちらをチラチラ見る。
嫌な感じだと思ったから寝たふりをしていたら、突然隣の席にドンという衝撃が。
目を開けるとコーヒーを差し出す中年男性。
きゃあ!いつの間に。
お断りしても「いいからいいから」

そして自分のことを話し始めた。
「弟が亡くなってこれから葬式に行くので悲しい」などと。
その割にはサバサバした顔つきだし、知らない女性に馴れ馴れしくするなんて。
なるべく同情した様子を見せないで「ふん」とか「へえ」とか冷たく返事をしているのにしつこい。
何処へ行くのか帰りはいつなのかと訊かれて、本当に腹がたった。
適当にはぐらかしていたら、明日待ち合わせて帰りの列車を同じにしようと言い出して、思わず「ご自分の席にお帰りください」と追い出した。
最初は弟さんを失くしてさぞ悲しいことだろうと思っていたけれど、これはもう我慢がならない。
「いいじゃないか、そんなに怒らなくても」と言っていたけれど、車両にたった二人だから密着されたら大変。
車掌さんもガラガラの列車を見回るふうもない。
とにかく帰ってもらった。
降りるときにみかんを投げつけてきたのでもう怒り心頭。
キッと睨むとやっとすごすご降りていった。

あとで考えればか弱い女性の身で危険なことだったかもしれないけれど、怒りがすごくて撃退できたから良かった。
列車や飛行機などの閉ざされた空間での防ぎようのない事件は、本当に怖い。
怖いと言いながら出かけるのがすきな私は、ワクワクと乗り物を利用する。















4 件のコメント:

  1. あららnekotamaさん、ナンパされちゃったんですね ヾ(^-^;)
    猫だけじゃなく、男性にもモテるんですね(いいなぁ)

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  2. 世の中にはブルドッグが好きなひともいればウェルシュコーギーのような短足を好む人も居るということです。あはは
    全部の人がnyarcilさんのようなスラリとしたアフガンハウンドが好きというわけではなくてよかった。

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  3. そんな、アフガンハウンドに失礼な。m(_ _)m
    何となく寒川猫持さんのこんな句を思い出しました。
    「バーゲンで赤いセーター奪い合う みんな誰かのいとしい女」

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  4. おお!なんて素敵な句でしょう。
    そうですね、みんな誰かを愛し、誰かに愛されているのに、時には気が付かないで人を殺めたりするのが悲しいですね。

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