2018年10月20日土曜日

準備万端?

来週火曜日の「ヤマゲンを偲ぶ会」の用意は万端整った(かな?)
私のことだから必ず手抜かりあり。
会場と日時を決めて案内状を印刷して郵送。
そこまでが第1段階。

それから細々とした準備が始まった。
花はどうする?
献花台を設けるのかどうか。
大量の花はどこで手に入れようか。
写真は?
故人が描きためた絵を会場に飾りたい。
額に入れると重くて、会場には絵を吊るす設備はないから、さて、困った。
料理はどうしよう。
お酒はどのくらい用意すれば足りるのか。
会場に大きな垂れ幕か看板がほしい等々

9月に実行委員が集まって相談したけれど、まだ実感がわかなくて誰も建設的な意見は持っていない。
わざわざ山梨から馳せ参じた人は、なんの収穫もなくランチを食べただけで雨の中帰って行った。

それでは1番大変なところから片付けよう。
大量の食料とお酒。
幸い私は50年来、あるワイン輸入会社とつながりがある。
相談したら、高価ではないけれど美味しいワインを回してもらえた。
料理は、最初はファミレスのデリバリーなんて言っていたけれど、写真を見るとう~ん!
いろいろ探したらデリバリーのオードーブルで、とても素敵な店をみつけたので早速注文、やれやれ。
オードーブル、寿司と合わせて百人分。
どれほどの量か見当もつかない。
当日になって足りなかったらどうしよう。

花は近所の花屋に相談したら、前日までに用意してもらえることになった。
献花台のテーブルクロスはサイズが大きいものでないといけないので、クロス屋さんに注文、10日ほどで届いた。

写真は近所の写真やさんに相談したら「あら、この人良く見る顔だわ、いつもこの辺を散歩してましたよ」と言われた。
家に鬼嫁がいて居づらいので、こんなところまで散歩に来て時間を潰していたのか。

遺影は3枚。
正面からのものと、燕尾服を着てトロンボーンを吹いているものと、スキー場で撮ったものと。

絵は画用紙のまま、厚紙で裏打ちして周りをテープでトリミング。
これは手先が器用な私の兄が、とてもきれいに仕上げてくれた。
これなら額がなくても譜面台の上に並べて置けば、見栄えがする。

大きな垂れ幕は考えあぐねて、義弟のお嫁さんに相談。
掛け軸に書いてもらうことにした。
いつもは繊細な日本画を書いている人なので、大きな書に挑戦してみますと大張り切り。
        
当日はアマチュアオーケストラの下高フィルから、30人ものメンバーが来て演奏する。
平日なのに皆さんお仕事は?と訊いたら「休ませます」と鼻息荒い団長。
もと東京交響楽団と東京フィルハーモニーのトロンボーン奏者が集結してアンサンブルもあるので、さぞ壮観だと思う。

ほぼ完璧と思っていたら、デリバリーの会社から電話がかかってきた。
なんと私が注文したお店で食中毒発生。
すぐに替わりの店を探してくださいと。
それからバタバタと調べてなんとか注文できたけれど、前の店がとても気に入っていたので、すこしがっかりした。
それでも、もし今回の集まりで食中毒発生だったら目も当てられなかった。
中毒された方々には申し訳ないけれど、そういうことがあれば他の店も気をつけることだろうし。

ずっと私達は献体を考えていた。
役立たずの自分たちが死んでなにか残せるとしたら、ボディーのみ。
角膜でも臓器でもなんでも役に立つならどうぞというわけで、知り合いの日医大の先生から書類をもらってきた。
二親等までの同意が必要というのでサインを求めたら、姉に泣かれた。
お葬式なら兄弟や子どもたちが何とでもするから、献体なんてしないで。
意味がわからずポカンとしていた。
要するに子供のいない夫婦だから、他の兄弟の迷惑にならないようにと私達が配慮しての事と受け取られたらしい。
遠慮なんてしたことない。
迷惑はいくらでもかけてきたし。
けれど献体の話は有耶無耶になった。

生死は時間の経過にすぎないから、葬式はナンセンスと無宗教の私たちはかんがえていた。
けれど、長い人生の中で多くの人々にお世話になってきた。
その御礼として一献差し上げるのは、必要であると。
それで思い出の会になった。
とにかく楽しんでほしい。

今回の準備に取り掛かってから、関係者はなんだか楽しそうで嬉しい。
私も旧友たちに会えるのが待ち遠しい。
亡くなった当人は肴にされて、皆がトロンボーンを吹いたりオーケストラ演奏して楽しんでいるのをニコニコして眺めているにちがいない。
そういう人でした。



ヤマゲンを偲ぶ会

          10月23日(火)午後1~3時
          キリスト教矯風会館1F東京交響楽団練習所 
(総武線大久保駅前信号渡り富士そばの前の路地を左に入るとすぐ右側)























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