2019年1月15日火曜日

抱腹絶倒

昨夜のミューザ川崎の市民交流室は、終始笑いに包まれた
こんなに笑ったのは久しぶり。

この会場は一昨年、私たちがデュオリサイタルに使った場所。
音響が良くて手頃なキャパシティ、使用料もお安い。
ただし、競争が激しくて希望日はなかなかとれない。
友人のSさんが、くじ運の強さで見事希望日ゲットしてくれたおかげで実現できた。

会場内は自由に飲食もできる。
椅子やテーブルを好きなように並べることができる。
ひじょうに使い勝手の良いホールなのだ。

2日ほど前レッスンを受けに来た生徒を誘って、でかけた。
東京交響楽団のホルンセクションによる、愉快なコンサート。
題して紅白歌合戦。
私はこれを聴くのは今回で3回目になる。
司会者はチャーリー和田氏。
怪しい名前のこの人は、誰あろう、私の英語の先生ルースさんのご主人。

会場に入るとテーブルが並べられて、ビールやソフトドリンクの用意がしてある。
最初から寛いだ雰囲気で、もうすでに笑う気満々の人たちがわんさか待ち構えていた。
司会が始まると爆笑に次ぐ爆笑。
いつも不思議に思うのは、今テレビに出ている芸人さんたちのつまらなさ。
絶叫したりわざとらしい振りをしたりしても少しも面白くないから、テレビはほとんど見ない。
なんであれで商売になるのだろうと常々思っているのだけれど、受け止める層が幅広過ぎると、あの程度でないとだめなのかなと思う。
とても不遜な言い方だけれど、この会場に一般の人たちが聞きに来ても笑うポイントがわからないかもしれない。

紅白歌合戦と称して、紅組と白組に別れた二人のホルン奏者が歌謡曲などを演奏して勝負するという趣向。
それぞれの歌い手の衣装や髪型などに扮装して、歌うときの振りも真似しながらホルンという難しい楽器を吹くのだから大変。
そのホルンの演奏が上手い!
上手くないと悪ふざけに終わってしまってつまらない。

昭和のヒット曲を聴くと、自分の生きてきた時代を思い出す。
クラシック音楽好きな人達は演歌などバカにすることも多いけれど、私は演歌大好き。
演歌歌手は皆すごい。
たった3分ほどの歌にあれほど情感を込められるのは、彼らの歌唱力が並大抵ではないから。
私も仕事でずいぶん歌伴をしたけれど、一流歌手たちは教養も集中力も半端ない。
それでなくては短い曲であれほど人々を熱狂させることは出来ない。

美空ひばりの最晩年、緑山スタジオでの収録があった。
スタッフは彼女が現れる前からピリピリ。
なんでこんなに緊張しているのかと思ったら、ひばりさんが現れてその答えがわかった。
どんな場面でも完璧に歌う。
体力も気力も限界だったと思うのに。
一度として声がかすれたり音程を外すことはなかった。
和田A子という歌手がいて、現場でたいそう嫌われていた。
リハーサルの時間が細かく決まっているのに自分だけ沢山時間を要求する、音程といえば合ったためしがないのに、なんで歌手と言えるのか不思議。

おっと!他人の悪口を言うと自分に跳ね返ってくる。
なんであれがヴァイオリン奏者と言えるのかってね。
いや、私のはハイ(廃)オリンだから。










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