2019年1月1日火曜日

年明けに

今年もお正月が来たけれど、ご挨拶はぬきで、昨年中の御厚誼に感謝するのみで失礼します。

去年は私の人生でも取って置きの修羅場続き。
私でも苦労することがあるんだと実感した。
大晦日には友人たちから、来年はきっと良い年になるよと励ましの言葉を頂戴した。
大げさに騒がず暖かく見守ってもらえているらしい。
ありがとう、みんな!
大丈夫、私は修羅場にあっても、右往左往する自分を面白がって眺めているような猫だから。

今朝、暮に買ってきたローストビーフ用の牛肉があったのを思い出した。
今までローストビーフを自分で作ったことがなかったけれど、だいたいやり方は想像できる。
塩コショウしてフライパンで表面を焼き固める。
そして、超とろ火にして約45分。
周りにりんごの薄切りとはちみつをとろりと流し込み、蓋をして放置。
中がピンクで少し肉汁がにじむくらいの絶妙な焼き加減で完成。

つまみ食いをしたら、ほっぺが落ちるくらいの美味しさ。
うーん、私は料理の天才だあ!(まぐれなのに)
フライパンに残った肉汁を煮詰めてソースを作る。
しばらく考えた。
一体何を混ぜたら美味しいソースになるだろうか?

醤油?オイスターソース?めんつゆ?赤ワイン?
足し算して味を想像すると、バルサミコ酢。

りんごとはちみつの甘味が出ているから、ここに複雑な味のバルサミコ酢はぴったり。
でもこの酢は味に癖があるので、入れすぎてはいけないから慎重に。
慎重という言葉は私には無縁で、そのせいで屡々大失敗を繰り返してきた。
今回に限り慎重が幸いして、少し酸味のある美味しいソースができた。
やったね!

レシピを見て作ることがないから、常に均一の味というわけにはいかない。
ときにはとんでもなく失敗する。
失敗するときの原因は緊張。
食べる人を意識するとうまくいかない。
自分の想像力を信じて集中すればいいものを、食べる人を意識すると集中力が鈍る。

これって演奏と同じだなといつも思う。
自分の世界にとことん向かい合っていればうまくいくのに、聞き手を意識して、面白く聴いてもらっているだろうかなんて気持ちが出たら失敗する。
あくまでも強烈な自意識の元で集中しないと、時分の世界は紡ぎ出せない。
他人がどう思うかではなく、自分がどう弾きたいか。
それをどう伝えるか。

技術はすごく高いレベルなのにそれができない人もいる。
弾くのはうまいから若いうちはエリートコース。
優等生に多いタイプなのだ。
学生時代は教師のいうとおり弾くから、先生の覚えもめでたい。
けれど、そこから脱却出来なくて、あら、お上手ねで終わってしまうひとが多い。
自分の中に強烈な意識がないからそれで満足する、それも良い人生かもしれない。

私のように気持ちの中に常に渦巻いているものがあって、表現したい。
ところが表現する技術が未熟。
これが最悪のケース。
大元の技術不足ではどうにもならない。
今年も鳴らせない楽器に頭を下げて、恐れ入ります、もう少し良い音で鳴っていただけないでしょうかと、お願いするしかない。
特に私の楽器の頑固さはどうしようもない。
以前使っていた楽器は多少のことがあっても、あまり目立たなく処理してくれたのに、今の楽器は頑としてはねつけてくる。
少しでも調弦が狂っていると、どんなにしても重音が合わない。
スイートスポットが狭いというか。
ひっきりなしに調弦するのに疲れ果てていますよ。
楽器の要望に答えられるようになれば私の技術が上がったということなのに、この先、年をとるばかりで、これからも楽器にはねつけられる日々が続くと思うとお先真っ暗。

しかし、人生すべて楽しく生きることしか考えていないから、こういう性格ではたいした演奏家になれるわけはない。
生涯ヘボヴァイオリン弾き。
すべて自分のサイズで生きるしかないのだから。

初っ端からこんなボヤキで迎えた新年。
皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。















2 件のコメント:

  1. nekotama様
    あけましておめでとうございます。
    nekotama様にいただいたお酒の写真を拙ブログの新年ごあいさつに使わせていただきました。改めて御礼申し上げます。m(_ _)m
    今年もnekotama様の楽しいブログを読ませていただきたいです。
    どうかお元気で。

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  2. nyarcilさま

    本年もよろしくお願い申し上げます。
    動物とお酒と美味しいツマミがあれば、この世は天国。
    ジュニアくんとシニアさまとお幸せな家族に乾杯!
    今年はどんな年になりますやら。
    もう何がきても驚きはしないぞ・・・ほんとかな?


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