今朝午前中にレッスンをしてから、12時30分ころ家を出た。早く到着しないと北軽井沢の森は真っ暗になる。この時期別荘に住む人達は家を閉める。水道の水抜きをしておかないと水道管が凍ってしまい大変なことになるらしい。だから今は森の中はほとんど人がいない。けれど、今年は特別なのかどうか、やはりコロナのせいか、まだ数軒の家に明かりが灯っている。
猫はといえば、つい先ごろ体調を崩したので心配だった。獣医さんに預けてこようかと考えたけれど、それも彼女にとっては大変なストレスになるから因果を含めて連れてきた。けれど全く心配なく、森の中に入った途端食欲全開、むしゃむしゃと餌を平らげた。なにが違うのかしら、やはり空気が美味しいのか。
暗くなると本当にバックライトの明るさでは車を入れることができない。センサーすら作動しない。先日真っ暗な中、いい加減にバックで停めたらアプローチの両側にある浅間山の溶岩をこすって、車の左側前方にかすり傷をつけてしまった。もちろんハイテクの最近の車は警告音を出すけれど、しょっちゅう出しすぎるので無視。おかげでパパゲーノは早くも中古車の風格となる。しかし、今回は生徒さんに断ってレッスンを端折って家を飛び出してきたから、午後4時前の明るいうちに到着できた。明るいうちにいろいろやっておかないと、手元すら見えない真の闇になる。ドアの鍵を開けるのもままならないほど。懐中電灯は必須なのだ。
寒い!とにかく寒い!猫を家に入れる前に石油ファンヒーターを点火、寝室のオイルヒーターとベッドの電気敷き毛布、ペット用ヒーター、エアコンとあらゆる暖房を一斉に作動させた。やはり大型の石油ファンヒーターの威力はバツグンで、ぶ格好に大きすぎると悪評のほまれ高いファンヒーターは大活躍。エアコンは夏用だから今回は使わないことにした。家が温まって猫も所定の位置でくつろいで、私はホットウイスキーを飲んでいる。
川を挟んだお向かいの家に明かりが灯っている。なんだか安心する。3年ほど前、この森にん人っ子一人いないときに来たことがある。森の中でたった一人は本当に寂しい。それでも人は生まれるときも死ぬときも一人ぼっちなのだから、なれておかないとね。朝の光がさすともう寂しくはない。今は落葉樹が葉を落とし、朝日がよく見える。庭の下を流れる清流を見ることができる。この季節にならないと木の葉が邪魔をして見ることができない。水源地として守られている保護林から湧き出る水は、勢いよく水音をたてて、時には雨が降っているのかと錯覚されるほど。厳格に伐採が管理されていて、許可がなければ自宅の庭の木を切ることはできない。細い下枝以外は管理者の許可が必要になる。
家の中に入ると、先日運び込まれた新しい食器棚が梱包されたままの状態で置かれていた。来るつもりだった配送日の前夜、猫が突然痙攣して大騒ぎ。結局別荘の管理人と追分けに住んでいる友人が立ち会って運び入れてもらった。けれど、本人がいないところで梱包を解いてはいけないという会社の決まりがあるらしく、私は構わないから梱包を解いておいてと頼んでも、配送業者は頑として受け付けない。うーん、全く面倒な。先程到着して梱包を解くと、まあたくさんのゴミが。これを捨てる手間が面倒な。
目の前に立ちはだかっていた不細工な食器戸棚がなくなってすっきり!と思ったら今度は台所が丸見え。すると水回りは常にきれいにしておかないと見栄えが悪い。うまくいかないものだわね。
やっと体が温まってきた。普通ならお風呂で温まればいいのだけれど、この家の湯船は巨大でなかなかお湯がたまらない。湯船はタイルが貼られているのですぐにお湯が冷めてしまう。お湯が溜まった頃にはぬるくなってしまい、しかもタイルはなかなか温まらないから背中がつこうものなら、ヒヤッとして飛び上がりそうになる。この湯船を改造しようと思っているけれど、水場はお金がかかる。しかも家が変形だから湯船を改造するのも難しい。工務店さんに相談したけれど、まだ結論は出ていない。なんたって、そこの社長が放った第一声は「うーん、こりゃあひどい」だったので。ノンちゃんの素敵な家の弱点なんです。
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