2020年11月5日木曜日

選手交代

自宅前は川 、桜並木が続いていて春は絶好のお花見ポイント。実に素敵なのだが、秋の今頃にはたくさんの落ち葉が舞い散る。早朝、近所の90歳の元気なお年寄り(自分のことは棚に上げる)がせっせと掃いてくれる。もともとは私が掃いていたのが、ある日掃こうと思ったらすでに誰かがきれいにしてくれていた。それから毎日、いつ行ってもきれいになっている。よほど早起きとみえてその姿を見ることはなかった。

やっと私も早起きできたときにその正体を見たら、太いしっぽの生えた狐が・・・ではなく、元気な高齢女性がせっせと掃いていた。声も大きい、体も大きい。掃き終わると、どこからともなく現れる爺さんが二人。待ち合わせて散歩に出かけるというシステムになっていた。90才なのに卓球をやっているという。私も誘われたけれど、とても敵いそうもないからお断りした。

時々先手を取ってヤッターと思ってせっせと掃いていると、あとから現れてものすごいパワーでみるみるうちにきれいに掃いてくる。力も強そうで、その完璧な仕事ぶりにはシャッポを脱ぐ。終わったあとにチリ一つ残さない。私はなまくらな箒のせいで、アチラコチラ落ち葉が残っているという体たらく。

ところがこのところ異変が・・・いつもの女性でなく見知らぬおじさんが。あら、どうしたのかしら、風邪でもひいたかな?入院するようなことでも起きたのかしら。そのおじさんも3日坊主、見ていると簡単そうに思えるけれど落ち葉掃きはかなりの労働で、2ブロック分の距離を掃くのだから、終わる頃には腰が痛くなる。たった数日で音を上げたとみえる。

それで掃き手のいなくなった道は落ち葉だらけ。私の出番が戻ってきた。ゴソゴソと頼りなげに掃いていると、その人が男性二人従えて歩いてくるのが見えた。あら、お元気だったのだ。近くに来ると、私ねえ~と話しかけてきた。

実はコロナのせいで卓球場が閉鎖されて、もう半年以上卓球をやっていないのよ。そうしたらね、運動不足で五十肩になって手が上がらなくなって掃けなくなっちゃったの。

90歳で50肩、40歳も若いのね。

もともとは私がやっていた事だったから別に頼まれなくてもやるけれど、偉そうに私20年も毎日掃いたからと言われると少しカチンと来る。私はその前、数十年掃いていた。運動のためにやっているのよと言われたから手を引いたのに、なんかお前さんがやって当然みたいなことを言われるとねえ。

その人が掃かなくなって、時々お隣の人が掃いている。しかし2階からこっそり見ていると、自分の家の前だけ。私の家の前に来るとやめてしまう。私はずっとお隣の家の先まで掃いていたのに。そう思いながらこっそり覗き見する自分がいじましくて嫌味だなあと思っている。暇になるとご近所さんのあら捜し。それにこれは公共の道だから、誰がやらなくてはいけないということはない。

お向かいさんはその点あっけらかん。その家の前を掃除していても「おはようございまーす」と元気に挨拶するのみ。これは明るくていい。絶対に「これからはうちでやりますから」なんて言わない。そこがいい。若者は仕事を懸命にやっている。道を掃いている暇なんかないのだ。実際私もそうだったから。死ぬほど働いていた。毎日、明日はきっと私は目が覚めないだろうと覚悟して眠った。

隣人が自分の家の前だけしか掃かないなんて言うような嫌味な婆さんになってはいけない。

コロナのせいで腕が上がらなくなった落ち葉掃き前任者。私もまた、コロナのせいで足が不自由になった。電車が怖いからどこへでも車で行く。外出の機会が減った。歩かなくなる。血流が滞る。そして今右足が非常に痛い。10分も歩くと痛みでうめきたくなる。明日足の血管の専門医に診てもらいに行くことにした。どこの整形外科でも、いつも同じことを言われて根本的な治療にならない。何科に行っていいかわからないのでネットで調べたらヒットした血管の専門医があった。さて、それがラッキーかアンラッキーか、どう出ますかお楽しみに。













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