2020年11月7日土曜日

やせ我慢

私は超薄着。真冬のスキー場のゲレンデでも着ているものはタンクトップと薄いウールのセーターとダウンのヤッケのみ。最近は時々下着のシャツを着るようになった。

足が痛くて気がついた。未だに夏用のダウンの肌掛け布団を使用していることを。これじゃ冷えるわ。野蛮人ここに極まれり!私の家は奇人変人の巣窟、遠いご先祖から私の兄まで変な人揃い。兄だけでなくもちろん私も少し変。兄は温かい日にコートを着ていることを母から注意されたら、次の日から寒くてもコートを着ない。頭の中は数学だらけで寒暖に対する神経が抜けているらしい。私も同様、春が来て暖かくなっても冬の厚手のコートで高校に行ったら、友人が暑苦しいと言って怒るまで暑いことに気が付かなかったということもあった。私達兄妹は変!

どこの整形外科に行っても同じ診断、同じ処方箋、それで今日は四谷の血管クリニックに行ってみた。インターネットでヒットした足の専門医。足の血管の血流が悪くなって、静脈瘤ができる・・その方の専門らしい。私の場合静脈はまだ浮き出ていないけれど、その前触れとなるしびれや足攣りなどが現れているから、もしやと思って予約を入れた。けれど、血流は静脈・動脈ともに優等生。どこも悪くなくて痛みやしびれが出るとは思えないけれど、今のところ原因はまだつかめない。そして、またしても同じ薬が処方された。少し違ったのは、そこで弾性ストッキングを勧められたこと。

弾性ストッキングと最初に聞いたとき、男性用のストッキングかと思った。なんじゃそれは?看護師が履かせてくれた。非常に弾力があって履くのが大変。履き方にコツがあって数回練習してなんとか履けるようになった。だから脱ぐのも大変。

帰宅して昼食を摂るとすぐに眠くなって、そのストッキングを履いたまま寝てしまった。夕方目が覚めて説明書を読んだら、履いたまま寝てはいけないと書いてあった。やれやれ、失敗した!その頃まではなんの変化もなかった。しばらくして気がついたのは、椅子からすぐに立ち上がれたこと。いつもなら、立ち上がってから少し準備して歩くことを自分に言い聞かせないとあるき出せない。でも今日はそのことをすっかり忘れてしまうくらい、すぐに歩けるようになった。やはり運動不足で、自分では気がつかないけれど、血の巡りがわるかったのかもしれない。今日から冬用のかけ布団に切り替える。世の中の人はとっくにそうしているに違いない。

しかし、明日散歩に出てからでないと、弾性ストッキングの効用は確認できない。果たして効き目はあるのかどうか。結局内科と整形外科と血管専門医とかかって、同じ薬をもらってきた。原因は果たしてなんなのかは未だに不明。患者が少なく空いていたからプラセンタの注射をしてもらってきたので、明日は美しくなっているかも。乞うご期待。

帰宅して郵便ポストを見たら、ステージドレス専門店「メイミイ」からのはがきが届いていた。私はこの店は開店当時からの客だった。18年目にコンサート用のドレスを選びに行ったら、オーナーのめいみさんが「nekotamaさんは18年もずっと来てくださって」とお礼を言われたことがあった。それからまた6年たった。

ある時「nekotamaさんは招き猫なのよ」と言われたこともあった。私がそこへ行くと必ず他の人達が入ってくると。自分では全く気がつかなかった。「ほらね」階段を降りてくる足音がして、ほんとだ、ぞろぞろ入ってくる。いつもそうだった。

悲しいことにコロナの影響でこの店も閉店するという知らせだった。いつも大事なコンサートではこの店のドレスを着た。めいみさんが選んでくれたものは着易くて着映えがして、演奏家のためのドレスそのものだった。演奏会は演奏する人、会場の裏方さん、マネージャー、そしてこういうドレスの専門家などがいて初めて完成する。裏で支えられてきた歳月をしみじみと振り返っていたら涙がこぼれた。

行きたいけれど、悲しくてやりきれない。それにあの素敵なドレスを着るには、私の身長が足りない。足に問題がなければ高いヒールの靴でなんとか着こなしたけれど、今の足では低い靴しか履けない。もし足が良くなったら行ってみよう。




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