2021年1月29日金曜日

感染拡大リスクはスーパーと電車

 コロナの新しい感染拡大リスク説は、スーパーと電車。そこで会話をすると危険なのだそうだ。困ったね。私はなるべく買い物に行く回数を減らすために、週に1回くらいの頻度でスーパーに行く。大量に買い込んであとは家にこもる。最近スーパーがなんだか混み合っている。用もないおじさんが奥さんの後をついてまわる。一緒に来るな!来たらじゃまにならないように通路に立ちはだかるな!商品にさわるな!たぶん運転手として来るのだろうけど、車で待機しておれ!

大量に買うと必要でないものまで買い込んでしまう。もしかしたらこれもいるかもとか思ってかごに放り込む。冷蔵庫の奥深くしまい込んで、賞味期限が切れた頃やっと買ったことに気がつく。湯葉を買って気がついたら賞味期限が2日過ぎていた。試しに食べてみたけれど、まあまあ味は普通。それで4半分くらいまで食べて、やはり気持ちが悪いからやめた。

テレビで休園中の動物園の映像が流れた。動物たちは檻に入れられて退屈そうにもそもそ動いている。彼らは食住に恵まれてせっせと猟をしなくても食べていける。安全な住宅にも住めるから敵に襲われる心配もない。なんだかドヨンとして筋肉はぶよぶよ。それを見ていたら今の自分みたいだと思った。

動物園にいる動物はなんの苦労もないから野生の動物より長生きするものだと思っていたら、なんと、野生よりも短命なのだそうだ。生活習慣病にでもなってしまうのだろうか。大草原で生き生きと暮らす動物たちは敵との戦いで命を落とすことも多いかもしれない。けれど、生きている上で食べるだけの生活というのは動物から輝きを失わせる。駆け回れないストレスも大きいと思う。今の世界中の人達の状態が動物園。

池江璃花子さんが白血病から復活して最初に泳いだときは、ひたすら泳げたことへの喜びを語っていた。数回のレースのあと、オリンピックの選考会に残れる数字を叩き出したものの順位が思うようでなかったとき、いかにも悔しそうだった。けれど、最初に単純に復活を喜んでいた頃よりも、精悍で引き締まった表情は更に美しかった。もう病気は彼女の脳裏になく、勝負にかける意気込みが彼女を輝かせているのだと思った。生きるということは楽ではない。人生はジェットコースターのようなもの。昨日は絶頂だったのに、今日は最低なんてこともしょっちゅう。

それにいちいち反応していると命が縮まる。人生はトータルで考えればいい。去年、今年と人類は最低の運命だった。幸い私は物忘れの達人、この時期が抜けられればあとは喜びが待っている。外に出て思う様空気を吸って、友人たちとおしゃべりをして、方々旅行して、美味しいものを食べる。政治家のおすすめで、まだ感染拡大途上でそれをやったから結果がいけなかった。しっかりと感染を抑えてから、貪欲に稼ぐというようにメリハリをつければいい。もう少し我慢ができないものかしらね。もう少しといってもあと数年は後遺症に苦しめられるかもしれないけれど。

停滞状態の今、ヴァイオリンをやっていて本当によかったと思っている。この七面倒臭い楽器は飼い主の言うことをきかない犬みたいで、ややもすると持ち主を奴隷のように見下すこともある。それをああでもないこうでもないとなだめすかし、思うような音が出た瞬間の嬉しさ。たまにしかないけれど。コロナで生きる喜びを失なった人たちはぜひ楽器を始めるといいと思う。楽器がだめなら絵を描いてみる。鉛筆1本あればいい。楽器はお金がかかると思うかもしれない。それなら打楽器、スティック2本買って、鍋でもフライパンでも叩けばリズムが生まれる。打楽器を侮ることなかれ、やってみるとすごく難しいんだから。ラヴェルの「ボレロ」の冒頭でスネアがたった一人でリズムをきざむ。私だったらあんなことさせられたら失神ものだわね。







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