2021年10月15日金曜日

本日も晴天なり

今日は完璧な快晴、無風。ここ北軽井沢でもめったにお目にかかれないほどの清々しさ。最近睡眠障害でいつ寝ていつ起きたいかわからない。適当に寝ると必ず3時間しか眠れない。もともとショートスリーパーだから驚くことはないけれど、その時間帯が不規則すぎて自分でもこれでいいのかい ?と身体に訊いてみると、構わないんじゃない?とのんきな返事が帰ってくる。テレビや雑誌などで睡眠をちゃんととらないと脳が休まらない、脳細胞が死滅するとか脅されているので私としてはちゃんとした時間に6時間は寝たい。けれどいつも丑三つ時には起きていて、結構楽しくコーヒー飲んだりしている。猫も喜んで遊んでくれる。結局私達夜行性動物なのだ。昼間時々うたた寝、パソコンを使っているときも気がつくとコックリコックリしていたり。それで睡眠不足を補っているらしい。

そんなわけで今日も睡眠が3時間なのに、ちゃんと眠れた日よりも調子がいい。朝食を終えて、今日は訪問客がいないから昼ごはんはお蕎麦が食べたい・・・ふと思った。昨日大型犬がいたのに定休日だったお蕎麦屋さん、あそこに行ってみよう。でも、まてよ!4.5年前に随分山の中なのに評判のいいお蕎麦屋さんにつれていってもらったことがあって、とても美味しかった。あそこに行ってみよう。うろ覚えの記憶をたどってネット検索。たぶんここだというお蕎麦屋さんが見つかった。その時食べたのは天ざる。天ぷらもお蕎麦もそばつゆも美味しかったけれど、一番感激したのは蕎麦湯。濃くて単なるそばのゆで汁ではない。別に蕎麦湯用の汁を作っているのかと思ったくらい。

距離は家から15キロほどだけれど、目印の少ない山道だったので迷子になるといけないから早めに家を出た。もうかなり秋は深まって川沿いの道の左右に迫る山の紅葉がきれい。今月末ころには全山燃えるように色づくに違いない。でもよくよく見ると土台である崖の土が危なっかしく崩れている箇所も見える。あれが落ちてきたらイチコロ。それで至るところで工事が行われていた。途中迂回路があって迷子にならないかと思ったけれど、カーナビはたよりになる。見覚えのある道まで連れて行ってくれた。少し時間が早いので車を止めて近所を歩いてみたけれど、本当になんの特徴もない田舎道、畑と山が見えるだけ。

一番乗りで入っていくと記憶にある古民家に、見覚えのあるそば打ち職人さんが待っていた。天ざるを注文。天ぷらも美味しい、そばも美味しい、けれど蕎麦湯はがっかりしたことに薄くて記憶にある濃厚な蕎麦湯とは違う。それにそばも10割だと思っていたけれど、どう見ても10割そばではない。私が前回行ったときに連れて行ってくれた人が特別に注文してくれたのかもしれない。おいしいけれど、なんのへんてつもないと言ってしまうと気の毒だけれど、ここもコロナの影響で経営が苦しいのかもしれない。ネットの口コミを見ると平均点は星2.5、随分点数が辛いと思ったけれど仕方がないかも。ちょっと気落ちして帰ってきた。これなら大型犬のいるそばやに行けばよかった。多分ピレニアン・マウンテン・ドッグのミックスと遊んでもらえばよかった。

早めのお昼だったから帰ってもまだ13時にもならない。最近庭に花が欲しくて咲いているものを買ってきて植えていたけれど、この秋は球根を育ててみようと思いたった。手始めに日陰でも育つという種類のヒヤシンスの球根を植えた。来年花が咲いてくれますように。姉の家の庭に落ちていた椿の種も拾ってきた。この森は水の環境保護のために木々が守られているからやたらに木を切ってはいけない。もともとあった木を伐採するには許可がいる。それで日当たりも悪い、木の種類も限られるから見た目地味。ほんの数本でも花があればそれだけでも華やかになる。きれいに造園している家もあるけれど、私はこの自然のままのボサボサした雑木林が好き。

ふと表に目を向けると、私の猫が道路を歩いているのが見えた。しまった!あまりにも気持ちがいいので玄関開けっ放しだった。そこから出たにちがいない。いろいろな動物が生息するこの森で箱入り娘の猫が迷子になったら生きてはいけない。必死に名前を呼んで追いかけたら顔をこちらに向けた。

ん?あんた誰?みたいにこちらを見ている。びっくりした。たしかに毛並みはうちの猫、だけど顔はもっと若い。近所に飼われている猫なのか、驚いた様子もなく消えていった。半狂乱の私を道を隔てたお向かいのご主人が見ていたらしい。ああ、恥ずかしい。








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