2017年1月25日水曜日

頓珍漢軍団

プロコフィエフのソナタが概ね好評で気をよくしていたら、良いことは続かないもので、すぐ上の姉が入院したという知らせが届いた。
脳梗塞で病院に運ばれて即手術。
一命はとりとめたけれど、車いす生活になるかもしれないという。
命が助かって良かったから、もう一人の姉と長兄も深刻にはならないで済んだ。
早速お見舞いに行くと、ICUに入っていた。
意識はないものの、手術自体は成功したので、リハビリをすればおそらく元の体に戻れるらしい。
最悪車いす生活になっても、ほとんど家から出ないような人だったから家族の協力があれば、なんとかなると思う。
幸い娘が二人いる。

一緒にお見舞いに行った姉と兄と私は胸を撫でおろした。
私は兄姉の中ではいくつになっても、年の離れた末っ子。
それでなにかと二人とも私の世話をやきたがる。
しかし、二人ともかなりの高齢者なので、車の運転や病院内の看護婦さんとのやり取りなどは私がしゃしゃり出ないと埒が明かない。
特に先日連れ合いをなくしたばかりの兄は耳が遠い。
聞こえていないのに聞こえたふりをして、会話に交じる。
皆がそのことを笑うと一緒に笑うから、超受ける。
本人は自分のことではないと思っているらしい。

長兄は母と似ている。
二人とも酉年。
几帳面、まじめ、落ち着いている。
それに引き換え私は向う気が強く、することなすこと雑。
これは父親そっくり。
占いなどによれば、私は酉年とは相性が悪いらしい。
酉年の人は細かい気が付きすぎてイライラするらしい。

私と相性が良いのは、丑年、午年、戌年生まれ。
丑年の人は穏やかで変わらぬ愛情を持ち続けてくれる。
午年は楽しく一緒に暮らせるけれど、金使いが荒いので、私ともどもすっからかんになる可能性があるそうだ。
戌年も陽気で忠実なのだそうで、さて、どの相性が一番かといえば・・・・うーん。
ちなみに今日一緒に病院に見舞いに行った姉は、丑年。
優しくておおらか。

占いは当たると思えば当たるように書いてあるから、信用はしていないけれど、時々は頼りたくなってくることもある。
特に今年の私は健康に注意だそうで、当たっているかもしれない。
正月早々、ひどい風邪ひいた。
この間、片手で窓を閉めようとしたところサッシが思いのほか早く動いて、手を引っ込めるのが遅れて挟まれた。
ひどく痛い目にあった。
左手爪のところどころに血豆ができた。
それともう一つ、あまり人様には言えないような部所のケガも。
今年は気を付けないといけない。
ただでさえおっちょこちょいなのに、頭でも打ったらひどいダメージになりかねない。

それでも概ね健康で、姉の病気もなんとか治りそうなので良かった。

姉と兄と一緒に行動すると、かたや耳が聞こえず、かたやもともと天然で、頓珍漢なことが起こる。今まで兄弟が多くてラッキーだったと思っていたけれど、これからは私がこの頓珍漢軍団を引き連れていかないといけない。
こうなると、兄弟が多ければ多いほど問題も多くなる。
なんだか苦労の多い未来が待っていそうで、暗澹たる気持ちには・・・なる?・・ならない。
私もすぐにそんなこと気にならなくなって、一緒に頓珍漢。
これも面白いかも。

私の母は最期までボケなくて、私の行く末を心配してばかり。
だから私は早めにボケてしまおうと思っている。
もうすでに、他人から見れば十分なボケっぷりらしい。
ヴァイオリンを弾いていられるのは奇跡ですなあ。
いや、もしかしたら、本当はヴァイオリンなんて弾いていなくて、本人がそう思っているだけだったりして。


















2 件のコメント:

  1. 母も脳梗塞で倒れたことあります。お姉さま元に戻れるようで何よりです。どうかお大事に。 
    私もボケ進行中です。orz

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  2. ありがとうございます。
    姉は大病の経験豊富でそのたびに蘇っていますので、大丈夫でしょう。
    ボケはお互い様ですよね。
    私の方が年上だけに進行は早そうですが、根がのんきなのでボケと普通と区別がつかないところが困ったものです。

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