2020年2月22日土曜日

最短距離

よく周りの人からnekotamaは強い!と言われる。
その所以は・・・
昔こんなことがあった。
学校を卒業してから仕事を始めたばかりの頃、先輩からある宗教団体に誘われたことがあった。
その時の私の言い草が「私の私生活に口を挟まないでください」

私自身はそんなこと口が裂けても言えないと思うのに、周りの人が言うには、実際そんなことをその大先輩に向かって言い放ったというのだ。
とんでもない、まさかそんなこと言えるわけが無いじゃないと反論すると、いや、ちゃんと聞いたぞ、よく言えたものだと感心された。
当時の自分にとって、周りの先輩たちはとても近寄りがたい存在だったから、果たして真偽の程はわからないけれど、私の性格からすると言いかねない。
なぜなら、私は直球しか持ち合わせがないからなのだ。
まっすぐ来れば真っ直ぐに打ち返す、それだけ。

プライドや見栄や、そんなものが邪魔して人は時間を浪費する。
私は不精だから、そんなことしているよりさっさとものごとを解決したほうがいいと思っている。
受ける気がないなら即断る。
お断りしますの一言でいい。
色々言い訳して相手の気持ちを傷つけないようになどと思うのは、無駄なこと。
結局断るなら早いほうが良い。
助けるなら全力で助ける。

例えば、山道を車で登る時。
曲がりくねった道路は面倒につき、前後に他の車がいなければ、ほぼ直線で走る。
カーブの間の一番短い場所を選んで走る。

思考回路も同じで、よく失敗をする。
考える前に結論を出している。
あまりにも短絡的なので、後で後悔しきり。
しかし、考えると迷いが生じるから、突っ走る。
そのせいで失敗も多いけれど、うまくいくことのほうが多いかもしれない。
買い物も同じ。
目についたときには、買うと決めている。
計算は苦手だから、人間関係も直球のみ。
好きな人は好き、嫌いな人は嫌いと思うと、それがほぼ一生変わらない。

この性格は車の運転のように、一瞬で状況を判断しなければいけないようなときには非常に役に立つ。
考える前に手が動く。
本番の時も同じ。
ただし!完全に練習ができていないと失敗するから、どれほど練習しても十分と思えることはない。
楽器をやっている人たちの反射神経は、運動選手なみだとよく言われる。
ステージでの一瞬の油断が失敗につながるから、五感を研ぎ澄ませて音の行方を追う。
最近、その一瞬の油断が増えてきたような。トホホ!

先日は低気圧が日本列島に近づいてきたため、非常に不安定になった私は混乱した。
血圧が不安定に、視力が悪くなって等々の原因で、不本意な結果に終わった演奏会もあった。
しかし、これは言い訳にすぎない。
どんなときにも失敗してはいけないのだから、不調でも失敗しないように弾きこまないといけない。
頭がボケても弾き込んだものは手が覚えている。
楽器の練習だけは短縮コースはない。
楽譜を読むときには一番むずかしいところから読み始める。
難しくないと面白くない。
けれど、難しくないところを人に聴かせられるようにうまく弾くのは、難しいところをうまく弾くより、もっと難しい。
なに言っているのか。

難しいところを鮮やかに弾くのは練習次第、けれどかんたんな旋律を人の心に染み入るように弾くのはとてもむずかしい、と言いたかったのですが。

動物たちは常に直球で来る。
愛情を示せば愛情で答えてくれる。
人も単純に人対人として来てくれればいいものを、忖度やら損得やらで、難しい。






















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