2020年2月17日月曜日

雪がない!

志賀高原で今シーズン最後のスキーに行ってきました。
私達が泊まったのは高天原のホテル。
目の前は道の両側がすぐにゲレンデ。
リフト一本乗れば、そこから分岐していろいろなところに行ける。
志賀高原はどこのゲレンデも面白く、若い頃は一日中リフトを乗り継いで全山駆け巡っていたけれど、最近はショボショボと近場のゲレンデで足慣らし。
私は足の痛みにかこつけて、半日も滑ればギブアップという体たらくになってしまった。

ホテルは古い和室の畳の部屋。
足が痛いと、布団から立ち上がるのも一苦労する。
それでも去年の足の弱り方からは想像できないほど、今年は格段に具合が良い。
去年は寝返りをするのも一苦労だったから。
これもフランスで長距離滑ったおかげだとは、指導員のO先生の説明。
やはり体は想像以上に動かさないと筋肉が弱ってしまうようだ。
今年の筋力の付き具合を維持しながら更に筋トレをすれば、来年はもう少し滑るのが楽になるかもしれない。

ホテルの客層は私達のような中高年が多かった。
去年までは外国人がたくさん来ていたのに、今年は殆ど見かけない。
ゲレンデには少ない残雪がやっと張り付いている。
気温が高く昨夜は夜中に雨が降って、溶けた雪が明け方凍ってコンディションは最悪。
もちろんそんな雪で滑りたくはないから、朝のバスでとっとと帰ってきた。
足の痛みに加えて体力も今は最低だし、気力も残っていない。
こういうときに滑っても楽しくない上に、怪我のリスクも大きい。

今年の新型肺炎の大流行で新幹線にのるのも勇気がいるけれど、だからと言って動かないでいるわけにはいかない。
今は、日本中が息を潜めて疫病の終息を期待している状態だから、遊びに行った先でウイルスを背負って帰ってきたら大変なので、マスク、手洗い、喉の洗浄など、いつもより念入りにしているけれど、さあ、どこでどうなることやら。
去年の志賀高原は中国、台湾、欧米の人が多かった。
ホテルの宿泊客の大半が外国人だったりしたけれど、今年は日本のかつてのスキーブームだった頃のわれわれ年代が目立つ。

古き良き時代のほのぼのした雰囲気で、スキー場の経済は大変かもしれないが、なかなか良かった。
今年の雪の量は最悪。
もう一雨来たら、やっと張り付いている雪も流されてしまうのではないかと思う。
私は今シーズンはこれで終わりだけれど、仲間たちは3月にもう一度行く予定になっている。
果たしてそれまでどのくらい雪が残っていることやら。
もうひと雪ふってくれればいいけれど。

以前は毎年5月の連休に八幡平で山スキーを楽しんだ。
5月ともなると流石に毎年残雪豊富とはいかなくて、雪を求めて秋田まで行ってふきのとうを摘んで来たこともあった。
ホテルに持って帰って天ぷらにしてもらった。
ゲレンデの端っこのやっと残っている雪を滑ることもあったし、月山ではリフトの乗り場の下に雪がなくて板を外して乗ったりしたことも。
5月ならそれも楽しめたけれど、2月のシーズンにこんなに雪が少なかったことは珍しい。

40年以上前だったと思うけれど、車に道具を積んでスキー場を目指したことがあった。
早朝暗いうちに家を出た。
どこというあてもなく北上して福島県へ。
鳴子などのスキー場を回ってもどこも黒々とした山々。
更に北上。
やっと蔵王まで行ったらなんとか滑ることができた。
その時以来の雪不足ではないかしら。
志賀高原は熊の湯に人工降雪機があるから安心と思ったら、この高温では雪ができないらしい。

そんなわけで、今年フランスに行ったのは大正解だった。
あれでやっとシーズンの滑降量が満たされた。
堅い雪で広いコースで滑りやすかった。
足が治るのを待っていたら、どんどん年をとって足が動かなくなってしまう。
とにかく動けるうちに行かないと。

スキーシーズンが終われば、このあとはコンサートの練習に入る。
まず楽器の調整をしないと。
譜読みはあらかたできているから、あとは音量、音色などの調整。
去年は全てに弱気が出てしまい不本意なことが多かったので、今度はやっと明け始めた鬱の闇からの脱出を目指す。
寂しさや落ち込みでいつまでもくよくよしていたら、生涯幸せが戻ってこないような気がする。
生きているうちは幸せでいたいものね。

どこで情報が漏れたか、高齢者の縁結びの会から電話があった。
陰気な声で「私、もうすぐ死にますから」と言ったら、二の句が継げない相手がアワアワ言っていた。
なんでも金儲けの対象にする余計な人たち。
冗談じゃない、自分の道は自分で照らしていきますから。
そのために足の治療を始める決心をした。
去年は治療する気持ちも沸かなかった。
第一段階は足梗塞の検査。
なにがなんでも治して、来年は楽しく滑りたい。
もう一度ヨーロッパで滑りたい。




















0 件のコメント:

コメントを投稿