外国に行っても必ず時差ぼけするとは限らない。
他所の国に来たという興奮でシャッキとするから、滞在中は元気いっぱい。
しかし、帰国すると甘えが出てグニャグニャとだらしなく時差ボケがはじまる。
昨日は差し入れのおにぎりや味噌汁に頼って、食っちゃ寝食っちゃ寝を決め込んだ。
若い頃ならすぐに次の日から仕事を入れていたけれど、流石に、よる年波でそんなことはできなくなった。
羽田に到着したとき、私のスキーだけ見つからない。
すると呼び出しがあって「nekotamaさま、スキーはこちらです」
全く別の場所に置いてあった。
その時は不思議に思わず、係員の案内で無事収容。
しかし、帰宅してから考えたら、たぶん私のスキーは検査の対象になったのだと思った。
スキー板のケースは布製で、だいぶ大きさに余裕がある。
それで私は、その中に着終わった下着類や洗濯物を詰め込んだ。
普通の人は小綺麗に畳んで詰めるのだけれど、私は不器用で凸凹に詰められ、不格好に膨らんだりしていた。
それでも、とにかく家に帰れば整理するのだからと、気にもしなかった。
それがどうも怪しく見えたらしい。
途中がカエルを飲み込んだ蛇みたいに膨れて、サンダルが詰めてあるので手触りがゴツゴツして。
これはなんだ!
税務官の目に止まったかも。
調べたら出てきたのはばばっちい洗濯物。
しかも下着なんかも。
若い女性の華やかな下着なら多少目の保養にもなろうものを、ババシャツやらなんやら。
あはは・・・
お疲れさまでしたね。
悪夢を見ないといいけれど。
結構香り高くなっていたかも。
悪うございました、関税官のみなさん、お許しを。
今日英語のレッスンに出かけると、先生のルースさんの妹さんもトロワバレーを滑ったことがあるらしい。
色々訊いてくるから、たぶん妹さんに報告するつもりらしい。
なんだかんだ、故国の家族に私のことを報告しているらしいので、私の秘密がイギリスにまで漏れているようだ。
知られて困ることなどないけれど。
数年前、ロンドンアンサンブルが来ていた頃、フルートのリチャードがスイスに滑りに連れて行ってくれると言っていた。
ロンドンに来れば、そこからスイスに行って一緒に滑ろうと。
でも奥さんの美智子さんが亡くなって、リチャードが来なくなって、その話も立ち消えとなってしまった。
なんでも話があったときにすぐ実行しないと、状況が変わってしまう。
残念なことをした。
私ももう若くはないから、色々やり残したことを全部実行できるとは限らない。
今年トロワバレーに行けて、本当に良かった。
願わくばもう一度、今度は短気を起こさずちゃんと滑りたい。
ゲレンデ自体は日本よりも滑りやすい。
とにかく長くて雄大で、山の峰々が迫ってくる景色が素晴らしい。
やっと時差ボケが収まってきたので、又ちまちまと日常の煩わしい生活に戻ると思うと、トホホな気持ち。
人間、いつでも遊んでいられたら良いのに。
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