2020年5月13日水曜日

布団は生きもの

前回の投稿で、することがあるだけましと書いたけれど、やらなければならないことがごまんとある。
今の季節には衣替え。
今どき衣替えなんて囚われている人もいないけれど、冬用の布団をしまったり厚手の毛布、冬のコートなどしまわなければいけないものがたくさんある。
めんどくさいので厚い羽毛布団をそのままかけていたら、流石に暑くて熱中症になりそうになった。

広い家で大きなクローゼットがあれば、季節ごとに仕切ってそのままハンガーにかけておけばいい。
残念なことにうちは猫の額。
冬物しまわないと夏物がかけられない。

昔蔵王の中森ゲレンデ前にあった小さなロッジは名前をキャッツ・ブロウ、猫の額といった。
browの発音は本当はブラウなんだけど、堅いことはさておいて。
若い夫婦が家族的に経営していた。
このロッジの欠点は、夕飯。
1つずつゆっくりと料理が出てくる。
中にはお酒を飲まないでご飯が欲しい人もいるのに、ご飯は最後に料理がなくなってやっと出てくるのだ。
洋食なので漬物や梅干しもない。
白いご飯を前にして皆呆然としている。
どうやって食べるの?塩かけて?塩もない。
ご主人、なにか勘違いしていませんか?
だってフルコースだってパンは料理と同時にもらえるのに。
そこは皆優しい人達だから黙って白いご飯を黙々と食べる。
半べそかいて半笑いしながら。

このご主人のもう一つの癖は、熱狂的なラグビーファン。
ラグビーの実況が始まると夕飯の支度はそっちのけ。
果たして今日は夕食にありつけるのだろうかと、宿泊客たちは心配する。
大抵はありつけるけれど、中には食べられなかった客もいるのではないかと思っている。

そこには巨大なセントバーナード犬がいて、名前を千代丸(だったかな?)
こんな名前でも女の子だった。
私は大型犬になつかれるので、いつも後ろから飛びつかれてひっくり返りそうになった。
ちょっとトレモロがかかった声で、バウ!
しまった、千代丸だ。
気がついたときには手遅れで両足を後ろから羽交い締めされるともういけません、一歩も前に進めなくなる。
それでくんずほぐれつじゃれあって遊んでいたけれど、ある時スキーに行ったら千代丸がいない。
どうしたの?と訊くと、毒殺されたと聞かされた。

ああいう大きな犬がいると怖いという人が多くて、町の連中が毒を盛ったという。
大ショックだった。
自然豊かな蔵王の山には似つかない、肝っ玉の小さい住人たち。
千代丸は本当に穏やかでフレンドリーだった。
犬を怖がる人がいるけれど、私には信じられない。
大型犬ほど人を助けられるのに。
その後その宿は廃業してしまった。

猫の額で思い出して脇道に逸れてしまったが、衣替えのシーズンは頭が痛い。
最近、冬物、夏物と区別することもあまりやらない。
それでも厚手のコートやセーターなどは場所をとられるから、シーズンが終わればしまう。
セーターなどは1年に1回着ればいい方で、何年も出したりしまったりしても全然着ないものがある。
特にカシミヤのセーターは暖房の効いた場所では無用のもの。
暑くて汗をかいて逆に風邪をひきそうになる。

スキー場でも綿のTシャツとベスト、ダウンジャケットしか着ないので、ヒートテックなんて着たら煮えそうになる。
煮えて美味しいなら煮えてやってもいいけれど、自分で考えても不味そうだからやめておくことに。
薄着し過ぎでたぶん体に悪いとは思うものの、重ね着するとなんとも心地悪い。
顔は冬でも露出していられるのだから、それの延長の体も慣れれば出しておけるかもしれない。
出すのは構わないが、すぐに通報されて捕獲されてはかなわない。
挙句の果て、可愛そうなのはこの子でございますなんて、見世物小屋に陳列されるのもいやだからおとなしく着ておくことにしている。

それで話を元へ。
去年暮れにテレビショッピングで買った羽毛布団。
届いたのを見たら羽毛の量がはんぱでない。
フカフカのモコモコ。
掛けると真冬でも暑い!
南極じゃあるまいし、こんな厚い布団は大げさ。
私の家はごく普通に暖房が設置されているけれど、特に猫という暖かいものがいる。
その猫が布団に潜り込んできてはすぐに呆れ顔で出ていってしまう。
私はしばらく猫をぎゅっと抱っこして安らかに眠ろうと思っているのに、入った途端回れ右。
むりやり引き戻して抱きしめて出られないように頑張るのだけれど、猫は液体らしい。
ぬるりと私の腕から抜け出ていってしまう。
そのくせ布団の外では流石に寒いから、何回も鼻面を突っ込んでくる。
そのたびに私の顔近くにフガフガと鼻息がかかる。
これは幸せではあるけれど、衛生上に問題ありだわ。

この厚手の布団をしまうのが面倒で先延ばしにしていたけれど、ついにたまりかねしまうことにしたら、これがなんとも始末が悪い。
羽毛布団の空気を抜いて丸めて圧縮袋に押し込む。
やっと1つの角が押し込まれたと思ったら、ほかが空気で膨らんでそこの空気を抜いているうちに元の角が袋からするりと抜け出る。
全体重を使って上から空気抜き。
それでも袋の中になかなか入っていかない。
ファスナーがなかなか閉まらない。
圧縮袋に入れる前に布団を圧縮できる方法ってないものか。
疲れたから、今日の衣替えは布団ひとつでおしまい。

大きめの袋に入れてあとから掃除機で空気を吸引できるものもあるとは思うけれど、このすったもんだを面白がる性格がじゃましている。
勝手にしろって言われそうだけれど。























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