昨日の朝、ノラ食堂に朝食をもっていったら、なんだか閑散としている。
ミッケが力なくにゃあと鳴いた。
いつもお腹を空かせて飛び跳ねているチャイロンも来ていない。
物置のノラボスの寝室を覗いたら、なんだシロリンが段ボールの中にいるではないか。
なんで出てこないのかしら。
シロリン!と呼びかけたらか細い声で返事をした。
どこかで朝食は済ませてきたのね。
他の家にも保険がかけてあって、私の所でもらえないときにはそちらに行くらしい。
時々満腹の状態で、我が家の餌には申し訳程度に口をつけることがあるので、さして気にもとめなかった。
昨日のご飯は殆ど手つかず。
うちだってそんなに裕福ではないから、いらないときには「いらにゃい」といってよね、こんな残して勿体ないじゃ無い。
(`ヘ´) プンプン。
そんなわけで今朝はご飯少なめ。
二つの容器に缶詰半分ずつ。
シロリンが現れたのを見てびっくり。
顔の半分が腫れ上がって血だらけ。
そうか、他のノラとの壮絶な戦いがあったのか。
自分の縄張りを守るために闘ったのね。
時々アメリカンショートヘアが様子を見に来ている。
もしや、あの猫と?
見事縄張りを守って今朝はミッケ、チャイロン、シロリン3匹でムシャムシャ朝食を食べている。
追加のごはんを作って持っていった。
シロリンはもう相当な歳だと思う。
立派な雄猫として近隣に君臨してきたけれど、そろそろ限界じゃない?
最近は手を出しても怒らない。
撫でてもシャーッと言わなくなった。
養老院のご用意は出来ていますよ。
いつでもどうぞ。
でもノラは最後までノラを全うするようだ。
以前毎日通ってきていたノラが、暫く姿を見せなくなって、最後にヨロヨロとやってきた。
私の車のボンネットに乗って、じっとこちらを見ていた。
餌は少し食べたけれど、間もなく食べられなくなった。
手を出すと引っ掻く猫だったけれど、初めて撫でさせてくれた。
それで段ボールに入れて保護して、建物の中に入れたけれど、必死で脱走してしまった。
暖かくしてノラ生活の最後を安楽にさせてあげたかったけれど、やはりノラはノラ。
1番心安まるのは自分のフィールドなんだと思った。
最後に私に挨拶に来てくれたらしい。
哀れなのか、自由で羨ましいのか、よくわからない。
ミッケのように自分からノラになる猫もいる。
飼い主が迎えに来ても知らんぷり。
ミッケももうずいぶんな歳になる。
最後はうちにきて、暖かく安全に暮したらいいのにと思うけれど、無理なのかなあ。
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