2016年3月24日木曜日

オー脳!

楽譜を読むのに、眼鏡は絶対必要アイテム。
最近は、殆ど裸眼ではどんな物も見えなくなってきた。
元々1.2の視力を持っていたので老眼になるのは早いと思っていたけれど、かなり遅くまで眼鏡無しでいられた。
ところが、年齢が高くなってからの仕事がハードだったので、老眼になってからは一瀉千里。
あれよあれよと言う間に見えにくくなり、今や眼鏡無しでの読書、譜読みは不可能になった。

それで眼鏡には、たいそうお金をかけて良い物を作っていた。
ステージに立つのだからなるべく美しいフレームを、暗いところで楽譜が読めるように明るいレンズをと贅沢を言っていたら、えらく高価になるけれど、そんな物なのだと思っていた。

ところが老眼が進むにつれて老脳も進みはじめ、眼鏡をなくすことしきり。
最近は立て続けに二つの眼鏡が消えた。

私の脳は、一度に一つのことしか考えられない。
コンサートが始まれば、演奏のことしか関心が無くなる。
その間眼鏡はその辺にころがされて、置き忘れられてしまう。
その度に眼鏡を作り直すのが大変で、眼鏡やさんで検眼、あるいは眼科医で処方箋をもらってはの繰り返し。
眼鏡やさんでは1週間くらい待たされてようやく出来上がるので、今日明日にでも使いたい場合に備えて、安い眼鏡の買い置きをした。
眼鏡は高い物という先入観があったけれど、先日そんな事を嘆いていたら、ヴィオリストのFさんが眼鏡やさんを教えてくれた。

最近流行の眼鏡やさん?
私は世の中の動きに疎いけれど、Fさんは最先端を行く人だから、いつも格好良い眼鏡をかけている。
仕事の帰りの車でその話をすると、運転していたチェリストのSさんが、スマホで店の場所を調べてくれた。
うちの近くに店があった。
すぐにその店に行ってみた。

沢山のフレームの中からささっと選んでレジにもっていくと、早速検眼をしてくれる。
手際の良い若い女店員で、すぐに終了。
その間10分もかからない。
いつもの眼鏡やさんだと、何回も検眼やレンズ合わせを繰り返し、その割にはちっともぴたりとこない。
これは迅速でありがたい。

出来上りは30分後といわれて、びっくり。
指定の時間に行くと、もう出来上がっていた。
軽くて壊れにくいフレーム、しかも超安価!
一体今までの眼鏡にかけたお金は、なんだったのかしら。
ちょっと強めと少し弱めと二つ作ってもらったのに、今までの眼鏡の10分の1ほどの値段。
難を言えば、自分で選んだのだからしかたがないが、幅の狭いフレームが気になるかな。
これも馴れれば大丈夫。
しかも見えすぎるくらい見えて頭がクラクラするけれど、度は進むから、3年くらいは保つかな。

それも私の脳みそが、その間ちゃんとしていたらの話し。
眼鏡の識別も出来なくなっているかも知れないし、こんな家はイヤ!と行って眼鏡が家出しないともかぎらないから、その辺の心配はしないことにした。
老眼は眼鏡でカバーできるけど、老脳はどうする?
















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