2016年5月11日水曜日

疲労の朝

目が醒めたらなんか頭が重い。
低気圧がきているようだ。
日が射してはいるものの、午前中、車を走らせていると、目の前の空がどんより重く垂れ込めている。

買い物をしようと出かけたのに、なんと店は定休日。
今まで水曜日が定休日だったとは知らなかった。
と、いうより、最近まで日曜祝日が定休日だったのに。
開店数分前に到着すると、いつもは店に灯りが点いて、中で忙しく開店準備をしている人達の姿が見える。
そして開店と同時に店に入って手早く買い物をして・・というのがいつものパターンだったのに。
いつ変わったのかしら。
しばらく呆然としていた。

気を取り直し、友人に電話してコーヒーブレイク。
ヘラヘラしているうちに気分が良くなった。

昨日は6月のコンサートに向けて、初めて全曲の練習が始まった。
いつもは歳相応に、ゆっくりと一曲ずつのんびりと練習していたのが、チェリストが入ることで急に引き締まる。
午前中ピアニストと2人でバッハとベートーヴェンのソナタを練習。
昼食を挟んで、ブラームスのトリオの練習。
10時から17時までしっかりと練習したら、帰宅した時にはさほど疲れを感じなかったけれど、今朝、その疲れがどっと出たみたい。

低気圧と相まって、ドヨンとする。
今朝鏡を見たら、目の下にお疲れ袋が出て居た。

それで今日はヴァイオリンを弾くよりは、ボンヤリした方が良さそうと判断したけれど、午前中練習していないことで落ち着かない。
どうもヴァイオリンに取り憑かれて、一生落ち着かない時間を過ごすようだ。
思い切って海外にでも行ってしまえば良いけれど、国内だと楽器を持ち歩く。
楽器を車などに放置できないから、食事の時も店に持ち込む。
クライスラーは列車の網棚に無造作に楽器を放置して、食堂車などに行ってしまったらしい。
彼は大金持ちだった(と思う)ので出来ることで、私の様な貧乏ガクタイはそんな大胆なことはできない。
クライスラーの楽器の値段よりず~~っと安い楽器でも、なけなしの楽器だから、いつも持ち歩く。
それで先日の北軽井沢にも楽器持参だったから、休養よりも練習しに行ったようなもの。
貧乏性というか、諦めが悪いと言うか。

普段ドジで不器用な私を見ている友人が、こんな人がヴァイオリンを上手く弾けるとは思えないと言うから、コンサートに来てと言ったらイヤだそうで、すげなく断られた。
上手くはないけれど、あたふたするのが面白いと思うけど。
たいていの人は演奏よりもドレスや靴に注目、私のウエストに食い込んだドレスを見て、いつ破けるだろうかとハラハラするのも御一興。

楽器を弾くのは難しいけれど、楽器にお願いして任せてしまうと、なにもしなくても良いのですよ。
ヴァイオリン自体完成されているので、余計なことはしないほうがよろしい。
結構な歳になってもまだ弾いていられるのは、なにもしないから。
なにかすると劣化した筋肉に負担がかかる。

私の好きなフレーズ。
何をしなければいけないかではなく、何をしなくて良いかを考えなさいという、アレキサンダー氏の言葉。
それを読んだ時、目から鱗だった。
それでもまだ、余計な事をしてしまう。
それで今朝みたいに疲れが出るのだ。
いつまで経っても未完成。




















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