2016年5月29日日曜日

若冲展は320時間待ち、断念、残念

先日終了した若冲展の大人気ぶりが報道されていたけれど、あまりの混雑ぶりに病人まで出たようだ。
私の元生徒が芸大に勤めていて、上野の都美術館には連日早朝から夜まで行列が続いたとか。
最初はその人と一緒に若冲を見て、それからランしようと思っていたけれど、あまりの混雑に断念した。
今回は絶対見逃すまいと思っていたけれど、私は行列大嫌い。
どうしても見たかったけれど、あきらめた。
ここで体調崩したらおしまいだから。

美術館側はこの混雑にも拘わらず、入場整理券の発行などもしなかったと言うから驚き。
展覧会開催中は暑い日が続いていた。
平日に長時間列を作れる人は、時間に余裕のある高齢者が多いと思う。
倒れた人もいたという。
そんなことは予想が付くし、炎天下並ばせて意地の悪いことだと思う。
先着順に整理券を配って人数と時間を制限すれば、こんな辛い美術鑑賞にはならないと思う。
他人に整理券を取りに行かせて、時間が来たら自分が入るという小ずるいことをやる人も出て来るかも知れない。
それでも炎天下並ばせて倒れる人が出るよりマシ。
それとも抽選にするとか。

若冲の人気が高いのはわかっている。
京都美術館へ見に行った時など、押し合いへし合いの中でノロノロと野菜の絵巻物に沿って進んだ。
隣の人と肩が触れあっていた。
それでも表で待つ時間は短かった。
まして今回は生誕300年記念で、多くの作品が出展されたのだから人出の予想はつくはずだけれど、そのための対策をしないというのは怠慢かと思う。

芸大勤務の女性が言うには、美術展は作品の保護のため何平方メートルに最大何人まで入れると決っているそうで、それなら時間を区切って計算すれば、次の人の入場時間はわかるはず。
それなら時間を明記した整理券を出せばいい。
そんな手間すらかけたくないと言うのかな。
1人で行った人はトイレにも行きにくかったのでは?

私は他人が気になって、混み合った美術展では鑑賞に集中できないから、今まではモナリザもツタンカーメンも見なかった。
それでも多くの人達は苦難を乗り越えて見に行った。

去年何処で見たのかとんと記憶が曖昧なのだけれど、若冲を思いがけない所で見た。
びっくりした。
殆ど人もいなかったので、じっくりと鑑賞した。
今一生懸命記憶を辿っているけれど、一体去年は何処に旅行したかも忘れている。
又どうせどこかで遭えると思っている。

こんなに若冲人気が出たのはNHKテレビの放送の影響らしいけれど、ちょっと迷惑な話。
過去にしっかり何回も見たから、自分の記憶を反芻してのんびり回顧するのも良いかな。
も~う、牛になろう。





















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